2010年08月13日
島の地ビール屋 まずがーと物語 #001
8月。暑い陽射しで汗をかいたあとは、やっぱりビールが美味しい季節!。そんな“美味しい”夏にあわせてスタートする新コラムは、宮古島の地で、宮古の水を使って、醸造される宮古島で初めての地ビールを造る、「Miyakojima Micro Brewery」のマイスターTが語る、「島の地ビール屋 まずがーと物語」。まずがーと、始めましょう。
※ ※ ※ ※
夏真っ盛りの宮古島。判っていても暑いですよね~。そんな時はやっぱりキンキンに冷えた生ビールを、ゴクゴクッといきたくなります。島で生ビールの定番といえばオリオンですよね。でも、もっと味の濃いヤツが飲みたいとか、島の地ビールを呑んでみたいとか、そうした声を最近よく耳にします。だけど宮古島にはそんな濃い目の美味いヤツを出す、地ビール屋がないんですよね。
だから、やります!。
そう。宮古島で地ビールを造るんです!。
そうなんです。地ビールをこの宮古島で立ち上げます。手作りの島の地ビールが、生きた酵母の入ったドラフト生が、新鮮な作りたての地ビールが、この宮古島で呑めるようになるのです。
またまたぁ、本当なの~?って云われそうですが、すでに準備は最終段階まで来ています。このコラム「まずがーと物語」が掲載される頃には、私は宮古島で初めてとなる地ビールを作ることが出来る、酒造免許を手にしているはずですから。
免許があってもどうやって作るの?って当然思いますよね。酒造免許というものは、製造する設備が整ってないと発行されることはありません。宮古島にやって来て2年と4ヶ月。遂に小さな小さな酒造タンクを備えた念願の醸造所を、トゥリバーの近くに建てちゃいました。
国道390号からトゥリバービーチへ向かってすぐ、小さな丘を登った上に、真新しい白い建物が見えますので、それが宮古島で初めての醸造所。
一見ここでビールって造れるの?って云うくらい、小さな小さな醸造所です。ですから名前も「宮古島マイクロブルワリー」といいます。
1回の仕込量は300リットル。ドラム缶が200リットルだから、一杯と半分の量。月の仕込みは3~4回なので、1ヶ月でおよそ900~1200リットル。小瓶換算で月に3000本ほどの生産量です。人気が出すぎてガンガン呑まれぎちゃうと、すぐになくなってしう、そんな生産量ですよ。
あ。でも、もうちょっと待ってください。まだですよ。
今、呑みたいと来ても、空の設備があるだけで看板も立ってませんから。免許の制度上、酒造免許が発行されてからでないと、仕込みに取りかかることは許されていないのです。
そしてビールってのは、仕込んでから発酵⇒熟成と、およそひと月の時間をかけないと呑み頃になりません。また、呑み頃を外してしまうと美味しさも落ちていきます。ですから醸造所にはカウンターだけの小さなパブを併設して、出来立ての美味しい島の地ビールを味わってもらえるようにます。
勿論、多くの皆さんに島の地ビールを楽しんでいただけるように、市内の主な飲料店や販売店でも販売させていただきます。
早ければ9月中旬あたりには、みなさんに島の地ビールを味わっていただけると思いますので、期待して待っててくださいね。
ここまで「宮古島で地ビールやるぞっ!」って、意気込みを書いてきましたが、地ビールってのは、まさにその土地のモノにこだわって造るものですよね。
では、宮古島の何を使うの?という声が聞こえてきそうなので、簡単にご説明をしておきましょう。
宮古島マイクロブルワリーで造る島の地ビールは、宮古島の普通の水を使って製造します。宮古島の水は隆起珊瑚でできた地盤にろ過され作られた、ミネラルたっぷりのいわば「珊瑚の水」。
沖縄本島や八重山の水とは、ひと味もふた味も違います。このミネラルはビールの味に、色々とイタズラをする輩(やから)なのですが、それを逆手に取ってやると、みなさんが普段呑んでいるビールとはまったく違った、味を生み出してくれるというものなんです。
そう云う意味でも宮古島の水は、結構、魅力的な力を秘めているんですよね。宮古島の水でビールを作ると、こんな味になるんだってことを皆さんに知ってほしいでのす。
そうは云っても事業として継続するものでなければ、いくら美味しい地ビールを造っても成り立たないので、次なる秘策も勿論考えています。詳しくはまだ企業秘密ですが、宮古島の特産物を使った地ビールも造ってゆきたいと考えています。そして色々トライして、もっともっと宮古島的な、島ならではの地ビールを造りたいと思っています。ちょっと先走ってしまいそうですが、乞うご期待ってことで・・・。
宮古島は「宝の山」です。いや、「宝の島」ですよー。
[筆者紹介]
マイスターT
将来、住みたいと思っていた宮古島へ、ひょんなことからハマってしまったビールを造るために、46歳の若さで仕事を辞めて、愛妻と愛犬とビールタンクと一緒にやって来てしまった、ちょっと無謀な男。
車・バイク・ボート・釣りが好きなのですが、島ではとりあえず車とバイクはおあずけ。ひとまずは島の地ビールが売れたら、マイ・ボートで思う存分に釣りへ出ることが、今の夢。
[Miyakojima Micro Brewery]
詳細については近日公開予定!
(文+写真:マイスターT@Miyakojima Micro Brewery 編集:モリヤダイスケ)
またまたぁ、本当なの~?って云われそうですが、すでに準備は最終段階まで来ています。このコラム「まずがーと物語」が掲載される頃には、私は宮古島で初めてとなる地ビールを作ることが出来る、酒造免許を手にしているはずですから。
免許があってもどうやって作るの?って当然思いますよね。酒造免許というものは、製造する設備が整ってないと発行されることはありません。宮古島にやって来て2年と4ヶ月。遂に小さな小さな酒造タンクを備えた念願の醸造所を、トゥリバーの近くに建てちゃいました。
国道390号からトゥリバービーチへ向かってすぐ、小さな丘を登った上に、真新しい白い建物が見えますので、それが宮古島で初めての醸造所。
一見ここでビールって造れるの?って云うくらい、小さな小さな醸造所です。ですから名前も「宮古島マイクロブルワリー」といいます。
1回の仕込量は300リットル。ドラム缶が200リットルだから、一杯と半分の量。月の仕込みは3~4回なので、1ヶ月でおよそ900~1200リットル。小瓶換算で月に3000本ほどの生産量です。人気が出すぎてガンガン呑まれぎちゃうと、すぐになくなってしう、そんな生産量ですよ。
あ。でも、もうちょっと待ってください。まだですよ。
今、呑みたいと来ても、空の設備があるだけで看板も立ってませんから。免許の制度上、酒造免許が発行されてからでないと、仕込みに取りかかることは許されていないのです。
そしてビールってのは、仕込んでから発酵⇒熟成と、およそひと月の時間をかけないと呑み頃になりません。また、呑み頃を外してしまうと美味しさも落ちていきます。ですから醸造所にはカウンターだけの小さなパブを併設して、出来立ての美味しい島の地ビールを味わってもらえるようにます。
勿論、多くの皆さんに島の地ビールを楽しんでいただけるように、市内の主な飲料店や販売店でも販売させていただきます。
早ければ9月中旬あたりには、みなさんに島の地ビールを味わっていただけると思いますので、期待して待っててくださいね。
ここまで「宮古島で地ビールやるぞっ!」って、意気込みを書いてきましたが、地ビールってのは、まさにその土地のモノにこだわって造るものですよね。
では、宮古島の何を使うの?という声が聞こえてきそうなので、簡単にご説明をしておきましょう。
宮古島マイクロブルワリーで造る島の地ビールは、宮古島の普通の水を使って製造します。宮古島の水は隆起珊瑚でできた地盤にろ過され作られた、ミネラルたっぷりのいわば「珊瑚の水」。
沖縄本島や八重山の水とは、ひと味もふた味も違います。このミネラルはビールの味に、色々とイタズラをする輩(やから)なのですが、それを逆手に取ってやると、みなさんが普段呑んでいるビールとはまったく違った、味を生み出してくれるというものなんです。
そう云う意味でも宮古島の水は、結構、魅力的な力を秘めているんですよね。宮古島の水でビールを作ると、こんな味になるんだってことを皆さんに知ってほしいでのす。
そうは云っても事業として継続するものでなければ、いくら美味しい地ビールを造っても成り立たないので、次なる秘策も勿論考えています。詳しくはまだ企業秘密ですが、宮古島の特産物を使った地ビールも造ってゆきたいと考えています。そして色々トライして、もっともっと宮古島的な、島ならではの地ビールを造りたいと思っています。ちょっと先走ってしまいそうですが、乞うご期待ってことで・・・。
宮古島は「宝の山」です。いや、「宝の島」ですよー。
[筆者紹介]
マイスターT
将来、住みたいと思っていた宮古島へ、ひょんなことからハマってしまったビールを造るために、46歳の若さで仕事を辞めて、愛妻と愛犬とビールタンクと一緒にやって来てしまった、ちょっと無謀な男。
車・バイク・ボート・釣りが好きなのですが、島ではとりあえず車とバイクはおあずけ。ひとまずは島の地ビールが売れたら、マイ・ボートで思う存分に釣りへ出ることが、今の夢。
[Miyakojima Micro Brewery]
詳細については近日公開予定!
(文+写真:マイスターT@Miyakojima Micro Brewery 編集:モリヤダイスケ)
Posted by あんちーかんちー編集室 at 09:00│Comments(0)
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