第七回クイチャーフェスティバル2008
霜月-11月。今年もクイチャーを楽しむ「クイチャーフェスティバル」季節がやって来ました。
暦の上では霜の降る頃と名づけられた月ですが、まだまだ宮古島の日差しは暑く、クイフェス当日の最高気温は29.6度。
今年のクイフェスのサブタイトルは、「宝ぬ水、生命の水(アタラカヌミズ ンヌツヌミズ)」。地球温暖化や環境保全が叫ばれている昨今、「大切なものは身近な所にある」というクイフェスのコンセプトから、足元にある水の大切さを認識し(文字通り、宮古島の水源は地下に眠る地下水なのです)、大地を踏み鳴らし埃を舞い上げ、雲を呼び雨を願う「雨乞いのクイチャー」へも通じた、命の源である水について考えてみようという想いが込められています。
伝統クイチャー11団体、創作クイチャー11団体のほか、あぁぐや伝統芸能など多彩な出演者によって、クイチャーフェスティバルは大いに盛り上がりました。今年は宮古テレビによるインターネット生中継もあり、ご覧になった方も多いかとも思いますが、島の各集落で踊り継がれる伝統のクイチャーと、豊かな創造性があふれる創作クイチャーの競演をご覧ください(出演順)。
まだまだ続きます
ガンズーウヤキ賞:「頑丈」「富貴」。転じて「健康に富んだ」、「長寿」を意味し、大会参加の最高齢者へ敬意を表したサプライズの表彰を行いました。矍鑠(かくしゃく)とクイチャーを踊る姿は素晴らしく、まさにガンズーウヤキそのものでした。
クイフェス名物、一回目のクイチャー大競演が終わりました。いよいよ、ここから後半戦に突入です!。
フィナーレは出演団体の皆さんは勿論、観客の方々も、大会のスタッフも、みんなで踊るクイチャーの大競演で大盛り上がりとなりました。
終わりに創作クイチャーの表彰が行われました。
・パニパニ賞(踊りの出来映えに対して贈られる賞)
男塾 武-Doo+パーントゥ子供会
・アパラギ賞(衣装の美しさを中心に贈られる賞)
プドゥレサンガ
・プカラス賞(団体の創作性を総合して贈られる賞)
新羅
審査員の総評として創作性の向上がはかられているが、本来のクイチャーが持つ、手足の振りやヒヤサッサといった囃子などを、もっと創作の中へ織り込む工夫をして、温故知新を踏まえた創作クイチャーを生み出して欲しいという、より高い目標を示唆したものとなりました。更なる素晴らしい創作クイチャーの創造がとても楽しみです。
「第七回クイチャーフェスティバル2008~宝ぬ水、生命の水~」のすべての演目を一気に並べてみましたが、会場の雰囲気は伝わりましたでしょうか?。地域に眠る伝統のクイチャーが復活したり、次の世代へと繋ぐ輪が広がったり、新たなクイチャーも創造されてゆくなど、クイフェスをきっかけにして宮古島の文化芸能の躍動を身近に感じられるようになりました。クイチャーは踊る楽しみだけでなく、見比べることで気づく新しい発見もあります。来年はぜひ宮古島でアナタも一緒にクイチャーを踊ってみませんか?。
クイチャーフェスティバル公式HP
http://quicha.com/
クイチャーフェスティバル公式Blog
http://quichafestival.ti-da.net/
(文+写真+編集:モリヤダイスケ 協力:クイチャーフェスティバル事務局)
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