球春到来!宮古島キャンプ

あんちーかんちー編集室

2009年02月20日 09:00


二月、如月。今年も宮古島に球音響く、球春が到来。2月1日からオリックス・バファローズの春季キャンプがスタートしました。オリックスの宮古島春季キャンプは、当時の平良市民球場(現・宮古島市民球場)が完成した翌年、1993年のオリックス・ブルーウェーブ時代から始まり、17年目の春を迎えました。


2008年のペナントレースは開幕からの成績低迷で、シーズン序盤で監督が交代。ヘッドコーチを務めていた大石大二郎が、監督に就任してチーム成績を巻き返します。2004年の球団合併後、オリックス・バファローズとなってからは初めて、また、長らく下位に低迷を続けていたこともあり、2001年以来7年ぶりにシーズンを勝ち越し、初のクライマックスシリーズへ進出を決めました。
クライマックスシリーズでは、北海道日本ハムファイターズ(シーズン三位)に破れ、第1ステージでの敗退に終わり、日本シリーズへの出場はならなかったものの、ペナントレースは前年の最下位から2位へと躍進を果たします。
選手に目を向けてみると、15勝をあげて新人王を獲得し、今年3月に行われるWBC(ワールドベースボールクラッシク)の候補選手として、チームからただひとり選出された小松聖投手をはじめ、山本省吾、金子千尋、近藤一樹の3投手が10勝をあげ、オリックス・バファローズ自慢の「10勝カルテット」の投手陣が台頭。また、守護神・加藤大輔が33セーブをあげて最多セーブ投手に輝き、主砲のタフィ・ローズは118打点を稼いで打点王を獲得。イチロー2世と期待されている坂口智隆が、ゴールデングラブ賞するなど、チーム成績の向上の理由が、個人記録にも現われているシーズンとなりました。
その一方で、「永遠の四番打者」と称され、故・仰木彬(当時、オリックス・バファローズ、シニアアドバイザー)が「お前の最後の花道は俺が作ってやる」と乞われ、2006年に移籍して来た、番長こと清原和博が昨シーズン限りで引退しました。
以上、おさらいとして簡単に昨シーズンのオリックス・バファローズを振り返ってみました。

それでは2月1日から南国・宮古島で行われている、オリックス・バファローズのキャンプの模様を、どどーんとまとめてご覧下さい。
 

まずは打撃練習。グランドでバッティングピッチャーを相手に、大きな当たりを見せる選手もいれば、コーチとともにトスバッティングでバッティングの感触を確かめる選手や、室内練習場でマシンを相手に、黙々と打ち続ける選手と、練習風景もさまざま。けれど、黙々と打ち込む姿は、どことなく一番オトコくささを感じさせてくれた気がします。


複数のチームがキャンプを張る本島では、他球団との練習試合などが行われたりもしていますが、独自キャンプとなる宮古島では、チーム内での紅白戦(ユニフォームカラーからすると、青白戦?)がたくさん行われました。
対戦形式のより実践的な練習なので、大きな当たりが出ると観戦している観客からも歓声があがりますが、エラーやミスにはコーチやチームメイトから、容赦ない叱咤を浴びせられたりもするので、プレーする選手らには緊張感があふれていました。
この日行われた紅白戦には、テクニカルアドバイザー(TA)してチームに招聘された、元・大リーガーの野茂英雄が来島してたこともあり、マスコミのみなさんも色めきたっていました。


紅白戦終了後、野茂がバッティングピッチャー役としてマウンドへ登りました。あの独特なトルネード投法で、主力打者に対して投げている姿に、選手も観客もマスコミも注目していました。やっぱり世界に飛び出していった男はひと味違います。
野茂TAは4日間の在島中、ブルペンで投手に的確なアドバイスをするなど、投手陣を中心に指導を行っていました(野茂TAは一軍二次キャンプの高知へも出向くそうです)。


間近で練習をする選手の姿を見ることが出来る楽しみもありますが、キャンプならではの選手とのふれあいはファンにはたまりません。練習を終えて、宿舎に戻るバスの前で選手を捕まえ、写真を撮ったりサインをねだる追っかけギャルの姿なんかもありました。


日々のスポーツニュースの取材に、マスコミのみなさんも注目の選手にインタビューしたり、話題になるネタはないかと忙しく敷地内を動き回っています。また、キャンプを影から支える、裏方スタッフの苦労も忘れてはいけません。宮古島で1年通して活躍できるよう、怪我なくしっかり練習して、優勝を目指してがんばれ、オリックス・バファローズ!

◆オリックス・バファローズ 2009年度春季キャンプ
一軍:宮古島市民球場2月1日~22日(一次) 高知市東部球場2月24日~3月2日(二次)
二軍:下地球場(宮古島市 一次)2月1日~22日 宮古島市民球場2月23日~28日(二次)
オリックス・バファローズ球団HP(キャンプ公式レポート掲載あり)
※複数日に渡る撮影のため、掲載順と撮影日時は一致していません。
(文+写真+編集:モリヤダイスケ)
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