颯爽登場、マスクマン!沖縄プロレスIN宮古島
宮古島市のエコアイランド宮古島宣言とも連動して、昨年11月に離島で初めての環境に配慮したエコストアとしてイオンタウン宮古南ショッピングセンターがオープンして一年。その周年祭(宮古南店が1周年、西里店が8周年の合同の大感謝祭)のイベントに宮古島初上陸となる沖縄プロレスがやって来ました。
沖縄は那覇の国際通りにあるデルフィン・アリーナで夜毎開催されている、噂の沖縄プロレスが遂に遂に宮古島へやって来ました。早速、MV宮古南SCを訪れてみると、駐車場の一角に四角いリングが設置されており、どんなファイトを見せてくれるのかと、詰めかけたお客さんもワクワクソワソワしています。前日まで雨が降り続き開催が心配されましたが、強い幸運を持ち合わせているようで、宮古島は久しぶりの青空が顔を覗かせてくれました。
沖縄の夜のエンターテイメントとして、沖縄県が支援するベンチャービジネスサポート事業の一環に採択され、沖縄ならではのプロレスを常設のリングで楽しませている沖縄プロレス。
正直な話、プロレスなどの格闘技に疎く、あまりよく知らなかったのですが、トップレスラーのひとりにして沖縄プロレスの社長でもあるスペル・デフィンは、実は「セニョール・ペルフェクト(英語ならミスター・パーフェクト)」というニックネームをもつ、ジャパニーズ・ルチャの立役者の一人で、高い人気と実力のあるレスラーなのだそうです。
第一試合は
スペル・デルフィン、
キジムナー、
エイサー8の三人が、同時にリングに上がって戦う3WAYマッチ(誰かひとりがフォールを取れば勝利)。ノンストップアクションが展開される試合形式なのだそうですが、ゴングとともに始まったのは、エイサーをのけ者にしてファイトを始めるデルフィンとキジムナー。リングが舞台のコメディーファイトが繰り広げられます。技を掛け合いながら軽快なタッチで攻守が二転も三転もするファイトは、プロレスを知らなくても滑稽で判りやすいとても楽しいエンターテイメントです。
後半はコメディファイトから一転して技の応酬となり、気分屋なキジムナーはリングからするりと消えたかと思えば、デルフィンに捕まったエイサー8があっという間に必殺技を決められてフォールされ、スペル・デルフィンの貫禄勝ち(
新聞によると決め技は“スイングDDTからのデルフィンクラッチの必勝パターン”という解説がされていましたが、格闘技に疎いので何がなんだか・・・)。
続く第二試合は“猛毒波布空爆”怪人・ハブ男+“国際通りの変なおじさん”
めんそ~れ親父VS“千のハブを噛む男”
ミル・マングース+“琉球の守神”
シーサー王のタッグマッチ。ハブ対マングースという沖縄ならではの対決からスタートし、目まぐるしい入れ替わりと激しい攻防がリング狭しと暴れまわります。
もちろん、お約束的な笑いもしっかりと織り交ぜ、楽しく面白い試合は場外乱闘にも発展。気づけば誰もリングには立っていないという自体になるも、会場を大きく巻き込んで賑やかに盛り上がります。
試合は怪人・ハブ男の必殺技「猛毒波布空爆」が炸裂して、ミル・マングースをマットに沈め、怪人・ハブ男+めんそ~れ親父組が勝利を収めました。最後は得意のマイクパフォーマンスで、めんそ~れ親父が「アリ乾杯!」をコールして試合終了(夕方から第二部の興行も行われた)。
翌21日は
ブックスきょうはん宮古南店で、沖縄プロレスのレスラーのみなさんが読み聞かせをするというプログラムがありました。きょうはんでも
読み聞かせ(毎月第3日曜日15時~)を開催していますが、レスラーと読み聞かせという組み合わせが新鮮というか斬新でした。
めんそ~れ親父、エイサー8、
グルクンダイバーの三名のレスラーのみなさんが登場して、たくさんの子どもたちを前に読み聞かせが始まりました。身振り手振りも鮮やかに、豊かな情感がたっぶりとこめられた読み聞かせのパフォーマンスは素晴らしく、思わず物語に引き込まれてしまいました。
なんでも沖縄プロレスの方々は、本島の本屋さんでも読み聞かせをやっているというではありませんか。レスラーとして肉体と技を磨くだけでなく、パフォーマーとしても高い魅力がある沖縄プロレスってなんかとっても面白い。プロレスはよく判りませんけれど那覇のデルフィン・アリーナ(専用常設会場)にも、機会があれば行ってみたいと感じされる楽しさでした。ぜひとも、沖縄プロレス旋風を宮古島でもっと吹かせて欲しいです。
[関連HP]
沖縄プロレス
(文+写真+編集:モリヤダイスケ)
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