エコアイランド宮古島マラソン2010
宮古の五市町村が平成の大合併でひとつになって誕生した宮古島市は、今年で市制5周年を迎え、記念イベントがさまざまに行われていますが、中でも最大の催しとなる「第1回エコアイランド宮古島マラソン」は、島内外からたくさんのランナーが参加しての宮古初のフルマラソン大会で、スポーツアイランド宮古島を代表する新しいスポーツイベントとして誕生しました。
先週の
東平安名崎タートルマラソンに続き、ランニングイベントが連続で開催されるというスポーツアイランド宮古島ならではのスケジュールですが、本島方面へと接近した台風チャバ(201014号)も遠退き、心配された天候もすっかり回復して青空の広がり、スタート時の気温はやや肌寒く感じましたが、絶好のマラソン日和となりました。
エコアイランド宮古島マラソンはフルサイズのマラソンとハーフの2種目がスタート時間をずらして開催されます。午前8時のフルマラソン(ハーフの部は9時スタート)のスタートを前に、宮古島市陸上競技場で開会式が行われ、大会会長あいさつや選手宣誓などが行われましたが、走る直前のランナーたちはこれからの長旅に向けての備えに余念がありません。
やがて2010年10月31日午前8時ちょうど、記念すべき第1回エコアイランド宮古島マラソンの号砲が鳴り響き、ランナーたちは飛び出してゆきました。
トライアスロンのランコースと同じ公認コースで、競技場からぐるりと市内中心部を廻ってから空港北側から城辺線(県道78号を)へと出て、島のほぼ中央を縦断しながら南下を続け、城辺福里からは日本最南端の国道390号線に入って保良集落を折り返すほとんど海の見えない内陸コース(ハーフは城辺線途中、更竹の手前。農事試験場近くでの折り返し)。
確かに公認でなくては開催する意味はないのかもしれませんが、このコース設定は南国らしい宮古島で走ることの楽しさや魅力を、ほとんどアピールすることが出来ていない気がして残念でなりません。テレビで中継されるマラソンなどは、その街の名勝や旧跡などを上手にコースに織り込んで、開催地の良さをさりげなく発信していると思います。テレビ中継こそありませんが、せっかく島外からも走りに来てくれるランナーがいるのですから、島のよさをアピール出来るコース作りをしてくれたらより盛り上がるのではないでしょうか。
スタートから1時間少々、折り返し地点の保良にやって来ました。コースになっている城辺線は通行禁止の交通規制がされているので、裏ルートを駆使してようやくたどり着くと、すぐにトップのランナーが折り返し地点にやって来ました。車は距離的に遠回りしているとはいえ、そんなに変わらない時間で走って来れてしまうマラソンのスピードに驚かされます。
序盤から先頭を走り折り返しを通過していった山本大選手(熊本県)は、このあともトップを譲ることなくそのままゴール(2時間39分56秒)して優勝。フルマラソンに出場した709名の頂点に立ち、初代王者の栄冠を手にするのですが、なんでも久米島マラソンの第1回大会も制したという、ちょっとマニアックなランナーなのだそうです(
第1回エコマラソン 山本がフルマラソン制す/宮古新報)。
保良のフル折り返し地点からコースをぐっと戻って、ハーフの折り返しとなる更竹地区の手前、農業試験場近くへと向かってみました。到着した時にはすでにハーフにエントリーする大半の選手たちは折り返しており、エイドステーションも飲み物も食べ物もほぼ出し尽くして閉店支度をしていました。
この時見つけたのが、大会のオフイシャルカーとして借り出されていた小型のEV。さすがはエコマラソンと名づけられているだけのことはありますが、その台数はほんのわずかでしかありませんでした。
ラストスパートのかかる市街地の北給油所前に移動しました(ハーフのスタートから約2時間)。スタート時のは肌寒いくらいの気温でしたが、お昼が近づくに従って陽射しも強まって、気温も上昇して汗ばむほどのコンディションの中、次々と黄色のゼッケンをつけたハーフの選手たちがゴールに向けて走ってゆきます。ゴールまではあと2キロちょっと、ワイドー!ワイドー!。
続々と陸上競技場へと選手たちが帰って来ました。トラックを廻ってゲートをくぐれば待望のゴール!。満面の笑顔でゴールテープを切る姿が、何度も何度も繰り返されていました。ランナーのみなさん、完走おめでとうございます!(フル:出走709人/完走671人。 完走率94.64% ハーフ:出走704人/完走691人、 完走率98・15%)。
先週のタートルマラソンに引き続いて宮古では今日のエコアイランドマラソンが催され、沖縄に本格的なマラソンシーズンが到来して毎週のように開催されます(沢山あるので那覇マラソンまでの主な大会のみ掲載)。
11月7日
尚巴志ハーフマラソン(南城市)
11月13日
たらま島一周マラソン(多良間村)・
与那国島一周マラソン(与那国町)
11月21日
中部トリムマラソン(沖縄市)
12月5日
那覇マラソン(那覇市)
また、来年1月には
ワイドーマラソンと
ウルトラ遠足という、100キロクラスのマラソン大会が二日間続けて宮古島を舞台に開催されます。ランナー・ジョガーみなさん、これはもう沖縄へ走りに来るしかありませんよ!。
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(文+写真+編集:モリヤダイスケ)
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