あんちー かんちー　沖縄・宮古島から発信のウェブマガジン！

『ブットゥルー!! ～宮古島ぴゃーすぱい物語～』、連載第24話『嵐の前に』の巻はいかがでしたか？。実際、台風銀座である沖縄にとって台風はとても身近な存在で、ネタもなかなか尽きることがありません。
沖縄方言の中でも難解といわれる、宮古口(みゃーくふつ：宮古の島言葉)がふんだんにちりばめられた内容なので、簡単な宮古口の解説(意訳)と、現代宮古口の言い回しや、宮古式の生活風俗などを紹介しておきたいと思います。

秋口の台風は怖い
まれに冬場にも台風が発生することもある台風銀座と呼ばれる沖縄県では、年間平均では７個ほどの台風が接近します。トップシーズンとなる秋口の台風は沖縄でも、その威力や大きさが強力になる傾向がありますが、内地のように長時間の降雨による被害よりは、猛烈な勢いの強風による被害が大きいのが特徴です。
また、島の人は発表されるさまざまな台風情報の中で、必ずヘクトパスカルの大小をチェックして、台風の大きさを確認します。

オカンのアロエベラ
内地でよく見られるキダチアロエよりも肉厚なアロエベラは、宮古島の特産品として畑で栽培され、食用に化粧品用にと広く利用されています。平良家のオカンは自家栽培しているアロエベラの葉肉を、一本キレイに剥いたものを小分けにして冷凍保存。接待ゴルフや畑の手伝いなど紫外線を多めに浴びた日は、必ずアロエ特製パックで美肌を保っています。

14号
2003年の９月11日未明、宮古島に上陸した猛烈な台風「マエミー」こと台風14号は、電柱を薙ぎ倒し、風車をへし折り、車を吹き飛ばし、船を沈めるなど、島を蹂躙して壊滅的な被害をもたらしたことから「宮古の9.11」ともいわれています。この時の瞬間最大風速は計測機器が壊れるほどで、後のシミュレーション値では100ｍ/ｓともいわれています。
また、この猛烈な台風マエミーに関しては、さまざまなホラ話も喧伝されており、宮古の台風の噂話として今も語り継がれています。

宮古まもる君
今や宮古最大の人気者にして一番の有名人。ストラップ、ステッカー、Ｔシャツ、ドリンク、歌までも出ている「まもる君」も、マエミー以前にはもっとたくさん島にいて、日夜、島の平和を見守っていましたが、マエミーによって残念ながら殉職してしまいました。尚、登録商標は「宮古島まもる君」で、「宮古まもる君」ではないらしい。

日傘を差した女子高生
最近では雨晴れ兼用の傘も出回っていますが、島の女性、特に女子高生は日ごろから日焼けを嫌って日傘を差しているのですが、なぜか雨傘は差さない傾向が強いのです。恐らく子どものころから、短時間で止むスコールや、傘が役に立たない台風などが多いせいもあって、あまり雨の時に傘を使う習慣がないことが関係しているものと思われます。

メリーポピンズ
ディズニー映画の名作。今時の若者である航平がこれをチョイスして引っ張ってくるのは、島のケーブルテレビ「宮古テレビ」のディズニーチャンネルの影響と思われます(娯楽のひとつとして老若男女とわず、映画鑑賞、ＤＶＤ鑑賞は高い比率を誇っています)。

この手のホラ
ビールを飲みながらホロ酔い加減で、無知で天然の宮古嫁をからかい半分に、大げさな冗談を言うのが航平の酒グセらしいです。。。もっとも、簡単に騙される方も、騙される方ではあると思いますけれどね。


※バックナンバーはコチラ！
※この物語はあくまでもフィクションであり、実在の人物及び、団体とは一切関係ありません。
※「ブットゥルー!!」へのご意見やご感想をお寄せ下さい。また、面白いエピソードも募集しています。
※サイドバーの「お便りはくまんかい(お便りはコチラから)」まで！。
(作画＋原案：.aizfactory　補文＋編集：モリヤダイスケ)