あんちー かんちー　沖縄・宮古島から発信のウェブマガジン！

『ブットゥルー!! ～宮古島ぴゃーすぱい物語～』、連載第27話『初めてのチューーッ』の巻はいかがでしたか？。今回は風邪の我が子を思う母なお話でしたが、やっぱりそこは“かな"ですねぇ(笑)。
沖縄方言の中でも難解といわれる、宮古口(みゃーくふつ：宮古の島言葉)がふんだんにちりばめられた内容なので、簡単な宮古口の解説(意訳)と、現代宮古口の言い回しや、宮古式の生活風俗などを紹介しておきたいと思います。


黒糖しようが湯
沖縄らしく黒糖を使ったしょうが湯。作り方はとってもシンプルで、コップ一杯の熱湯(緑茶や紅茶でも可)に砕いた黒砂糖(粉糖がオススメ)と、すりおろしたしょうがを加えるだけ(分量はお好みで)。身体の芯から暖まりますので、風邪の引き始めによく効きます。

えれれっ(えーれれっ)
「あらあら」。主に子供や目下の人に向かって使われる言葉で、「茶化し」や「からかい」の意味合いがかなり含まれており、使い方によっては愛があったり毒があったり、さまざまな解釈にとれるひと言。

まーなー(まな)
宮古に限らず沖縄全県的に使われている名前を呼ぶ時の口調。特に子供の名前を呼ぶ際に使われ、一文字一文字を伸ばす独特なイントネーションが特徴。
例：かな→かーなー　リョウタ→リョーター
文字で表記するとやや読みづらいのですが、効果としてあえて台詞に使ってみました。

ぱんだる
宮古口(みゃーくふつ)で鼻水のこと。おしゃれアイテムとして注目のパンプス＋サンダルのパンダルのことでありません。初めてこの名称を聞いた宮古人はどれだけ目を丸くしたことでしょうかね。

赤ちゃんの鼻水を自らの口で吸引
世のベテランお母さん、おばぁたちはいとも簡単に、そして鮮やかにやってのけるが、この究極奥義。吸い加減が弱すぎても強すぎても上手くいかない難易度の高い技である。
尚、排出された鼻水はウイルスのかたまりである可能性が高く、それを口に含むため感染の危険度も高いので技を繰り出した後は、迅速にうがいすることが推奨されます。
潔癖とはほど遠い著者ですら、描いていてビミョーに引いてしまいましたが、自分の子だとなぜか平気だから不思議です(.aiz談)。

ジンブン
本やマニュアルなどで得た知識とは一線を画す、人生を生きていく中で身につけた経験とか知恵のようなもの。いわば、おばあちゃんの知恵袋的な使われ方をします。


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(作画＋原案：.aizfactory　補文＋編集：モリヤダイスケ)