2010年11月12日
島の地ビール屋 まずがーと物語 #004

遂に誕生した島の地ビール。宮古島の水を使って宮古島で醸造した、宮古島生まれの地ビールを完成させた、「Miyakojima Micro Brewery」のマイスターTが語るほろ酔い?コラム、「島の地ビール屋 まずがーと物語」。今月も“まずがーと”、始まりますよ。
※ ※ ※ ※
お待たせしましたー!。プレオープンから経つこと15日、やっとこさパブの営業も開始となりました。この間、私事ではありますが色々ありまして、落ち着いてからのオープンにしようと思ったのです。実は、新潟(マイスターTの出身地です)からは私の両親が、千葉からは兄夫婦がオープンのお祝いに駆けつけてくれたのです。まぁ、「親孝行、したいときには親は無く」なんてことにならないように、至れり尽くせりの毎日を送ってもらったのでした。

両親も兄夫婦も宮古島は初めてということもあって、西から東までずずずいーっと、まずは島の案内。池間島ではグラスボートに乗って海の色やサンゴの色に感動し、東平安名崎では生まれて初めて人力車に乗って照れてみたりと。父さん、思わず人力男の三線の音を子守唄にしてしまったよね、三板を叩きながら・・・。
そして夜は夜で、もちろん自分が造った島の地ビールで乾杯をしての宴会。夜毎、話は尽きることはありまんでした。
そんな親孝行な日々も気がつけばあっという間に過ぎ去って、いよいよ本番!グランドオープン目指して準備開始です!。
グランドオープンに合わせて仕込んだ3番目のビールは順調に飲み頃となっていて、私は出来たてのビールを瓶詰、タル詰めと工場に籠もりっぱなし。かあちゃんはかあちゃんでビールに付けるパンをせっせと仕込み、メニューや店内の飾りつけと大忙し。
お店のメニューとしては・・・
◆ビール
生ビール(コーラルエール) 500円(グラス)
宮古島自慢の地下水「珊瑚の水」で仕込んだビールです。
一般に市販されているビールよりフルーティーな味わい。しかも酵母が入ってるから体にもいいんですよ。
瓶ビール「とぅりば」(コーラルエール) 500円(350ml)
樽詰同様製造タンクから直接瓶詰めしました。ですから当然酵母入り。名前の「とぅりば」は醸造所のある、トゥリバーという地名からいただきました。「おだやかな場所」という意味があるみたいです(地鎮祭のときの神主さんから伺いました)。
◆おつまみ(メニューはシーズンにより変わることがあります)
チーズとソーセージの皮巻きスティック 200円
チーズは韓国海苔と合わせて、ソーセージはチリソースを付けて、ギョーザの皮で巻き焼いたものです。
ゆでソーセージのマスタード焼き 200円
茹でたソーセージにマスタードを付けてオリーブオイルで軽く炒めたものです。
チキンの香草焼き 300円
ハーブのスパイシーな香りを付けてオリーブオイルで炒めたものです。
あれっ。たったこれだけなの?っと思われるようなメニューのラインナップですが、あくまでも島の地ビールをおいしく味わっていただくお店をコンセプトとしてますので、お食事メニューはご用意していません。また、ビールの値段を超えるようなおつまみの設定はしておりません。
そしていよいよ迎えたオープン初日。2010年10月13日(水)
オープニングイベントとして、5日間限定で生ビール一杯300円(イベントは終了)という大盤振る舞い。そして本日デビューのとなる詰め商品の「とぅりば」を、どーんっと120本を準備しました!。
オープンするや否や早速、お客さんが1人。そして2人、3人と・・・こりゃ幸先いいかなぁ?なんて思いながらも、ビールを注ぐ手がおぼつかなかったりして(笑)。
そう、ビールを注ぐだけだって泡が多いとお客さんに怒られるかなぁ・・・とか、泡が荒いと安っぽく見えるかなぁ・・・とか、色々と頭の中をよぎっているのです。しかも、横のかあちゃんを見るとなんだかテキパキ動いていて、ちょっとあせるのでした(汗)。
やがて日も落ちて、今日はこの辺で終了かなぁ・・・と思っていたら、家を建ててくれた工務店の社長・現場監督のご一行様がご来店され、最後まで気の抜けない一日となりました。初日の今日は一般のお客様を含め、友達やお世話になった人たちにたくさんご来店いただき本当にありがとうございました。
客商売は始めての私。注文を受けても伝票がチェックできてなかったり、お釣り銭を間違えたりと、ほんと何もかも上手くいかない状態で、皆さん満足いただけたのかな?っと閉店後はかあちゃんと反省会。明日はこうしようああしようと話し合い、グッタリと眠りにつくのでした。

オープン2日目は初日に比べると、さすがにお客様は少なくなりましたが、それでも瓶詰の地ビール商品「とぅりば」を買い求めに来られるお客様が多いようです。
昨晩、かあちゃんと話し合ったこともスコーンと抜けちゃったり、50歳を目前にすると思うように身体は動かないし、そりゃ毛も抜けるってワケだ(笑)。
まぁ、ノンビリ行こう、ノンビリ!。な~んて思っていると2日目にして「とぅりば」の販売数が100本を突破してしました!。こりゃ、オープニングイベント中に在庫が無くなっちゃうー!ってんで、急遽、瓶詰め作業に取り掛かって「とぅりば」を追加することを決定。
3日目は朝早くから「とぅりば」の瓶詰め作業に精を出します。うーむ、全然ノンビリじゃないよなぁ・・・なんて思いながら、45本を追加。オープニングイベント中に無くなったら、もうごめんなさいだねっと、かあちゃんと腹をくくってお店に出るのでした(汗)。
しかーし、お客様のご来店は日を追うごとに減り、一番にぎわうかのではないかと予想していた、5日目の日曜日(10月17日)はなぜか数えるほど。おかげで心配したキャンペーン中に「とぅりば」が売り切れるかも知れないという状態は避けることが出来ましたが、なんというのか、悲しくもあり、ほっとするでもあり。そんなに売れなくていい、食べていければ・・・と自分を慰めるのでした。
やっと動き始めた島で始めての地ビール屋「宮古島マイクロブルワリー」。グランドオープンのイベント期間も終わり、自営業の特権を存分に活用して、ノンビリとマイペースでやっていこうかな~っと勝手に思ってますが、さてはてどうなることやら・・・。
先日の台風14号では折からの強い北風によって看板が剥ぎ取られ(幸い、飛ばされて行方不明という状態ではありませんが)、、しばらく修繕が必要となってしまったため、現在、看板がありません(汗)。お客様からはブルワリーの場所が判りづらいとクレームが出る前には直したいと思っています。んーっ、この先もきっと予想しないことが色々と起きるんだろうなぁ・・・。おっと、こんな弱気ではいかんいかん。島の地ビール呑んでハッスルしますか!。
そうそう、11月からはメニューの一部を変更しました。ちょっと高いけど、ちょっと良いものを、ってな感じのものを出してみます。皆さんぜひぜひ一杯やりに来てくださいねー!。
おかげさまで、瓶入り島の地ビール「とぅりば」が現在、在庫切れとなってしまいました。次回入荷は11月下旬頃を予定しております。入荷情報などにつきましては公式Blogでご確認下さい。
尚、グラスで呑む生はブルワリーのパプと、居酒屋「ぶんみゃあ」でお楽しみいただけます。
[筆者紹介]
マイスターT
将来、住みたいと思っていた宮古島へ、ひょんなことからハマってしまったビールを造るために、46歳の若さで仕事を辞めて、愛妻と愛犬とビールタンクと一緒にやって来てしまった、ちょっと無謀な男。
車・バイク・ボート・釣りが好きなのですが、島ではとりあえず車とバイクはおあずけ。ひとまずは島の地ビールが売れたら、マイ・ボートで思う存分に釣りへ出ることが、今の夢。
[Miyakojima Micro Brewery]
所在地:沖縄県宮古島市平良久貝703-3 地図はこちら
TEL:0980-79-0059
Blog:宮古島マイクロブルワリーのマイクロな一歩
http://mmb.ti-da.net/
Pub
営業時間/15:00~20:00(LO.19:30) 定休日/火・水・木曜日
(文:マイスターT@Miyakojima Micro Brewery 編集+写真:モリヤダイスケ)

そんな親孝行な日々も気がつけばあっという間に過ぎ去って、いよいよ本番!グランドオープン目指して準備開始です!。
グランドオープンに合わせて仕込んだ3番目のビールは順調に飲み頃となっていて、私は出来たてのビールを瓶詰、タル詰めと工場に籠もりっぱなし。かあちゃんはかあちゃんでビールに付けるパンをせっせと仕込み、メニューや店内の飾りつけと大忙し。
お店のメニューとしては・・・
◆ビール
生ビール(コーラルエール) 500円(グラス)
宮古島自慢の地下水「珊瑚の水」で仕込んだビールです。
一般に市販されているビールよりフルーティーな味わい。しかも酵母が入ってるから体にもいいんですよ。
瓶ビール「とぅりば」(コーラルエール) 500円(350ml)
樽詰同様製造タンクから直接瓶詰めしました。ですから当然酵母入り。名前の「とぅりば」は醸造所のある、トゥリバーという地名からいただきました。「おだやかな場所」という意味があるみたいです(地鎮祭のときの神主さんから伺いました)。
◆おつまみ(メニューはシーズンにより変わることがあります)
チーズとソーセージの皮巻きスティック 200円
チーズは韓国海苔と合わせて、ソーセージはチリソースを付けて、ギョーザの皮で巻き焼いたものです。
ゆでソーセージのマスタード焼き 200円
茹でたソーセージにマスタードを付けてオリーブオイルで軽く炒めたものです。
チキンの香草焼き 300円
ハーブのスパイシーな香りを付けてオリーブオイルで炒めたものです。

そしていよいよ迎えたオープン初日。2010年10月13日(水)
オープニングイベントとして、5日間限定で生ビール一杯300円(イベントは終了)という大盤振る舞い。そして本日デビューのとなる詰め商品の「とぅりば」を、どーんっと120本を準備しました!。
オープンするや否や早速、お客さんが1人。そして2人、3人と・・・こりゃ幸先いいかなぁ?なんて思いながらも、ビールを注ぐ手がおぼつかなかったりして(笑)。
そう、ビールを注ぐだけだって泡が多いとお客さんに怒られるかなぁ・・・とか、泡が荒いと安っぽく見えるかなぁ・・・とか、色々と頭の中をよぎっているのです。しかも、横のかあちゃんを見るとなんだかテキパキ動いていて、ちょっとあせるのでした(汗)。
やがて日も落ちて、今日はこの辺で終了かなぁ・・・と思っていたら、家を建ててくれた工務店の社長・現場監督のご一行様がご来店され、最後まで気の抜けない一日となりました。初日の今日は一般のお客様を含め、友達やお世話になった人たちにたくさんご来店いただき本当にありがとうございました。
客商売は始めての私。注文を受けても伝票がチェックできてなかったり、お釣り銭を間違えたりと、ほんと何もかも上手くいかない状態で、皆さん満足いただけたのかな?っと閉店後はかあちゃんと反省会。明日はこうしようああしようと話し合い、グッタリと眠りにつくのでした。

オープン2日目は初日に比べると、さすがにお客様は少なくなりましたが、それでも瓶詰の地ビール商品「とぅりば」を買い求めに来られるお客様が多いようです。
昨晩、かあちゃんと話し合ったこともスコーンと抜けちゃったり、50歳を目前にすると思うように身体は動かないし、そりゃ毛も抜けるってワケだ(笑)。
まぁ、ノンビリ行こう、ノンビリ!。な~んて思っていると2日目にして「とぅりば」の販売数が100本を突破してしました!。こりゃ、オープニングイベント中に在庫が無くなっちゃうー!ってんで、急遽、瓶詰め作業に取り掛かって「とぅりば」を追加することを決定。
3日目は朝早くから「とぅりば」の瓶詰め作業に精を出します。うーむ、全然ノンビリじゃないよなぁ・・・なんて思いながら、45本を追加。オープニングイベント中に無くなったら、もうごめんなさいだねっと、かあちゃんと腹をくくってお店に出るのでした(汗)。
しかーし、お客様のご来店は日を追うごとに減り、一番にぎわうかのではないかと予想していた、5日目の日曜日(10月17日)はなぜか数えるほど。おかげで心配したキャンペーン中に「とぅりば」が売り切れるかも知れないという状態は避けることが出来ましたが、なんというのか、悲しくもあり、ほっとするでもあり。そんなに売れなくていい、食べていければ・・・と自分を慰めるのでした。

先日の台風14号では折からの強い北風によって看板が剥ぎ取られ(幸い、飛ばされて行方不明という状態ではありませんが)、、しばらく修繕が必要となってしまったため、現在、看板がありません(汗)。お客様からはブルワリーの場所が判りづらいとクレームが出る前には直したいと思っています。んーっ、この先もきっと予想しないことが色々と起きるんだろうなぁ・・・。おっと、こんな弱気ではいかんいかん。島の地ビール呑んでハッスルしますか!。
そうそう、11月からはメニューの一部を変更しました。ちょっと高いけど、ちょっと良いものを、ってな感じのものを出してみます。皆さんぜひぜひ一杯やりに来てくださいねー!。

尚、グラスで呑む生はブルワリーのパプと、居酒屋「ぶんみゃあ」でお楽しみいただけます。
※ ※ ※ ※
[筆者紹介]
マイスターT
将来、住みたいと思っていた宮古島へ、ひょんなことからハマってしまったビールを造るために、46歳の若さで仕事を辞めて、愛妻と愛犬とビールタンクと一緒にやって来てしまった、ちょっと無謀な男。
車・バイク・ボート・釣りが好きなのですが、島ではとりあえず車とバイクはおあずけ。ひとまずは島の地ビールが売れたら、マイ・ボートで思う存分に釣りへ出ることが、今の夢。
[Miyakojima Micro Brewery]
所在地:沖縄県宮古島市平良久貝703-3 地図はこちら
TEL:0980-79-0059
Blog:宮古島マイクロブルワリーのマイクロな一歩
http://mmb.ti-da.net/
Pub
営業時間/15:00~20:00(LO.19:30) 定休日/火・水・木曜日
(文:マイスターT@Miyakojima Micro Brewery 編集+写真:モリヤダイスケ)
Posted by あんちーかんちー編集室 at 09:00│Comments(0)
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