2010年04月20日
第26回全日本トライアス ロン宮古島大会

「海・風・太陽・熱き想い 君を待つ」をテーマに、ストロングマンたちの祭典「第26回全日本トライアスロン宮古島大会」が全島を舞台にして今年も繰り広げられました。
スイム3キロ、バイク155キロ、ラン42.195キロの総距離200.195キロを駆け抜ける、1500名のストロングマンたちの勇姿をレポートしようと、13時間半に渡って、たったひとりでカメラ一台を片手に追いかけてきました。限られたレース時間の中で広大な宮古島を飛び回って、どこまでストロングマンたちに迫ることが出来るか、ある意味レポートする側としても過酷な一日となったトライアスロンレポート。いざ、号砲です。
2010年4月18日 05:51 宮古島東急リゾート(下地・与那覇)
トライアスロンの起点となる与那覇前浜の眼前に建つリゾートホテル。いつもは宮古島の美しい海と自然を満喫するリゾート客でにぎわうホテルは、日の出前から喧騒に包まれていました。一時間後に迫ったトライアスロンのスイムスタートを前に、選手もスタッフも最後の準備に勤しんでいます。

トライアスリートたちの憧れとも呼ばれている宮古島のトライアスロンは、参加する1402名の選手(当日の最終エントリー数)たちだけでなく、約5000人のボランティアのみなさんと、沿道で応援するたくさん島人たちが一体となって、島まるごとをフィールドにして開催される一大イベントでもあります。
26回目となる今年は、バイクコースの一部が仲原経由からインギャー経由に変更されるとともに、競技時間が30分短くなり、13時間半の制限時間内にゴールしなくてはならなくなりました。これまでギリギリにゴールしていたアスリートにとっては、完走が厳しくなることが予想されます。

2010年4月18日 06:43 与那覇前浜・スイムスタート地点(下地・与那覇)
気象台発表の天候は曇り、7時の気温は21.5℃、湿度73パーセント。数日前まで宮古島地方の気象状況はやや荒れ気味で、この日の波の高さも2.5メートルと波浪注意報が発令され、気になる風も東南東の風4.9メートルというコンディション。
7時のスタートを前に、続々とビーチにアスリートが集まってきました。スタート前の緊張感が高まる中、大会長の下地敏彦宮古島市長による開会宣言が行われ、いよいよ200.195キロにもおよぶ長い長い宮古島を舞台にした旅が始まります。
号砲一発、いっせいにアスリートたちは海へと飛び込んでゆきました。まずは3キロのスイム。青い海原を水しぶきをあげて沖へと泳ぐ「群れ」の構図は圧巻です。

2010年4月18日 07:34 スイムゴール~バイクトランジット(下地・与那覇)
事前のレース展望通り、スイムの得意な西内選手がトップで陸(おか)に上がってきました。たくさんの観客に見守られ、応援の声を受けながら、ビーチからバイクスタート地点まで、ホテルの中庭の小道をわずかな時間も惜しんで、次々と選手たちは走ってゆきます。

2010年4月18日 08:12 バイクスタート地点(下地・与那覇)
スイムを終えた選手たちは、濡れたウエットスーツを脱ぎ捨ててバイクウェアに身を包むと、バイクを漕ぎだします。ここでもたくさんの観客が、これから島を一周半走り抜く選手たちに声援をかけて送り出していました。
バイクの走行ルートはスタートの下地・与那覇から国道390号で平良港を経て宮古島の西側を北上し、池間島大橋を渡って島を一周すると、宮古島の東海岸を東平安名崎に向けて南へと向かいます。東平安名崎を往復したあとは、島の南側を西進して来間大橋を往復して与那覇から二周目に突入します。二周目は平良から池間と島の外周を半周し、宮古島東側の中ほどにある高野から内陸部に進み、陸上競技場に隣接したバイクフィニッシュまでの155キロ。

2010年4月18日 09:06 荷川取エイドステーション(平良・荷川取)
バイクで旅立った選手を追いかけるため、まずはスタート地点の与那覇地区からの脱出を計ります。しかし、各地でバイクコースによる規制が出ているので、平良に向かう道は通れないので裏道を駆使して、平良の荷川取へと向かいました(実はいつもは島の東側、一周道路の真謝漁港付近に向かうのですが、少しでも多く撮ってみようと欲を出したのがのちのちアダとなります)。
トップは荷川取を一時間前には通過しており、池間島に向かうバイクもかなりの後方とあって、ちょっとまばらな状況。それでもエイドステーションのボランティアをする中学生たちは元気一杯に声を出しながらドリンクを渡していました。
2010年4月18日 09:30 真謝漁港入口(平良・西原)
荷川取から農道を駆使して島を横切り、トップが早々に通過したいつもの真謝漁港へ。ここは上り坂が続き、バイクの車速が遅くなるので通過する選手をチェックしやすく、年々、観戦する人たちが増えて来た観戦人気エリアのひとつ。
「ワイドー」「がんばれ」と声援に背中を押されながら、坂道をぐいぐいと登ってゆきます。本来なら、ここでバイクトップ選手を捕らえる計画だったのですが、寄り道をしてしまったので撮り逃してしまった(一応、おおよその通過予測を立てつつ、各地の情報を携帯などを使って先回りするのですが・・・)。

2010年4月18日 10:05 増原(平良・宮原)
バイクトップは二周目を捉えることに変更し、ひとまず一周道路のバイクを追いかけながら、各地の応援風景を巡ってみることに。一周道路はバイクコースなので通ることは出来ないので、内陸部の農道をぬうように走って、城辺に向かう途中で増原(ますばり)へ立ち寄ってみた。
2010年4月18日 10:18 長北・ジロー楽園前(城辺・長間)
更に内陸部の農道を走りぬけて一周道路沿いの長北へ。三線をかき鳴らしながら、鯉のぼりを振って和やかに微笑ましい応援をするおばちゃんたちがいました。
これ以上、中盤のバイクと一緒になって先に進んでしまうと、バイク二周目のトップを捉えるのもふいにしてしまいそうなので北へ転進。まだ規制のかかっていないランコースの城辺線で平良へ。
2010年4月18日 11:02 空港南交差点(平良・松原)
平良まで戻って来ると、思ったより余裕があったので空港脇を抜けて、島の西側の国道390号を覗いてみる。やや風の影響(風速は5~6メートル。橋などは走行にも影響は大きいと見られる)で遅れ目と予想されるも、すでにトップは40分くらい前に通過したと、交差点で交通規制のボランティアをしていたおじさんの情報を入手。

2010年4月18日 11:30 福山(平良・西原)
踵(きびす)を返し、バイクのトップ狙いに走る。バイクフィニッシュへと向かう高野にするかと、空港から熱帯植物園方面に突撃するも、まだコースに規制はかかっていない。大野山林の裏手を抜けて北に進路を取ると、チラッと先導するパトカーの赤い回転灯が畑の向こうのコース上に見えたので、出迎え地点を急遽、福山に変更。

やがて、白バイを露払いにバイクトップが福山の下り坂を高速で通過。現在、バイクのトップを走るのはティム・マー選手でした。少し遅れて二位のウォルフガング・グエンベル選手が通過。しばらく後続が来ません。どうやらバイクは外国人2選手の一騎打ちとなっているようです。
その後、ランでティム・マー選手(最終順位は5位)は失速し、ウォルフガング・グエンベル選手が逆転で総合優勝(初)を果たします。

2010年4月18日 12:20 西辺バイパス(平良・西原)
念願のバイクトップを撮ることが出来たので、ちょっと気を良くして再び東側の西辺へと向かうと、続々と二周目に挑む選手たちが通過してゆきます。福山から西辺へは島を横切ればすぐの距離ですが、バイクコースは池間島を経由するので、このあたりを走っている選手たちは半周近くトップとは離れていることになります。
2010年4月18日 12:38 大浦東側(平良・西原)
西辺からひと山越えて大浦へ抜け、もう一度東側の一周道路に廻ってみました。大浦から北はほぼ全面バイクコースに指定されているので、これより先に進むのは難しいので再び転進(かつては狩俣までは裏道が使えたが、バイクコース変更によって行けなくなった)。
2010年4月18日 13:21 熱帯植物園前・博物館入口(平良・東仲宗根添)
バイクフィニッシュに向けてラストスパートとなる熱帯植物園前は、宮古島観光協会が企画するトライ応援バスツアーの大応援団が陣取り、次々に駆け抜けゆくアスリートたちを賑やかに応援をしていました。

2010年4月18日 14:23 中休み(平良・西里)
すでにランがスタートしているので、城辺線には規制がかかっているので、裏道を抜けてエイドステーションも設けられている中休み(野原越:のばるごし)へ。ここはコンビニもあってランの応援にも人気の高い観戦場所なので、たくさんの人たちで熱気に包まれていました。
すると、女子選手のトップを走るタマラ・コズリナ選手が力強い走りで保良から戻って来ました。コズリナ選手(昨年に引き続き、女子二連覇を果たします)のコーチは、総合優勝したウォルフガング・グエンベル選手だというのですから強さを感じざるを得ません。まさに「疾風ウォルフ」です。

まだまだ、たくさんの選手が往路を保良に向けて走っている中、コズリナ選手に遅れること数分、日本人女子トップの塩野絵美選手がやって来ました。
16時過ぎ、宮古島のトライアスロンに初参戦で話題のマッチこと、近藤真彦選手が中休みを通過。沿道のやや過剰な声援がプレッシャーなのか、初のロングディスタンス(トライアスロンは高速レースになるオリンピックディスタンスなどさまざまな距離設定があります)への挑戦からなのか、かなり厳しい表情で黙々と走っていました。

2010年4月18日 17:26 下里通り(平良・下里)
ランの応援で長居した中休みを後にして、平良の自宅へと戻って車を置き、自転車に乗り換えて再出撃。ランコースの下里通りを自転車で逆走しながら、沿道で思い思いに応援する様子を眺めつつ、ゴールの競技場へと向かいます。
疲れた体にムチ打ってゴールへとラストスパートをする選手たちは、暖かい沿道からのエールを送られて遂に遂に競技場へと踏み入れます。

2010年4月18日 18:21 宮古島市陸上競技場(平良・西里)
今朝7時に与那覇前浜をスタートした選手たちは、200.195キロの長い宮古島の旅を終えてストロングマンにとなって帰ってきました。ひとりひとりに「おかえりー!」と高らかにアナウンスで出迎え、湧き上がる競技場はたくさんの人と熱気にあふれていました。

最後は、感動と感激のゴールシーンを「あんちーかんちー」のセレクションでどうぞ。
(クリックすると大きな画像になります)

2010年4月18日 20:00 宮古島市陸上競技場(平良・西里)
競技開始から13時間30分。20時ちょうどに競技場のゲートが閉鎖され、ゴールゲートの時計は時を刻むことを止めました。気力でトラックをウイニングランする最終走者が、大勢の人々が見守る中でゴールゲートをくぐり、「第26回全日本トライアスロン宮古島大会」の1207人目となる、ラストストロングマンがここに誕生しました。
総合1位 ウォルフガング・グエンベル(7時間56分7秒)
最終出場者1402名、完走者1207名。完走率は86パーセント(競技時間の短縮と風の影響で、昨年より5.3ポイント下回った)。
[関連記事]
第25回全日本トライアスロン宮古島大会(2009年のトライアスロンレポート)
(文+写真+編集:モリヤダイスケ)
26回目となる今年は、バイクコースの一部が仲原経由からインギャー経由に変更されるとともに、競技時間が30分短くなり、13時間半の制限時間内にゴールしなくてはならなくなりました。これまでギリギリにゴールしていたアスリートにとっては、完走が厳しくなることが予想されます。

2010年4月18日 06:43 与那覇前浜・スイムスタート地点(下地・与那覇)
気象台発表の天候は曇り、7時の気温は21.5℃、湿度73パーセント。数日前まで宮古島地方の気象状況はやや荒れ気味で、この日の波の高さも2.5メートルと波浪注意報が発令され、気になる風も東南東の風4.9メートルというコンディション。
7時のスタートを前に、続々とビーチにアスリートが集まってきました。スタート前の緊張感が高まる中、大会長の下地敏彦宮古島市長による開会宣言が行われ、いよいよ200.195キロにもおよぶ長い長い宮古島を舞台にした旅が始まります。
号砲一発、いっせいにアスリートたちは海へと飛び込んでゆきました。まずは3キロのスイム。青い海原を水しぶきをあげて沖へと泳ぐ「群れ」の構図は圧巻です。

2010年4月18日 07:34 スイムゴール~バイクトランジット(下地・与那覇)
事前のレース展望通り、スイムの得意な西内選手がトップで陸(おか)に上がってきました。たくさんの観客に見守られ、応援の声を受けながら、ビーチからバイクスタート地点まで、ホテルの中庭の小道をわずかな時間も惜しんで、次々と選手たちは走ってゆきます。

2010年4月18日 08:12 バイクスタート地点(下地・与那覇)
スイムを終えた選手たちは、濡れたウエットスーツを脱ぎ捨ててバイクウェアに身を包むと、バイクを漕ぎだします。ここでもたくさんの観客が、これから島を一周半走り抜く選手たちに声援をかけて送り出していました。
バイクの走行ルートはスタートの下地・与那覇から国道390号で平良港を経て宮古島の西側を北上し、池間島大橋を渡って島を一周すると、宮古島の東海岸を東平安名崎に向けて南へと向かいます。東平安名崎を往復したあとは、島の南側を西進して来間大橋を往復して与那覇から二周目に突入します。二周目は平良から池間と島の外周を半周し、宮古島東側の中ほどにある高野から内陸部に進み、陸上競技場に隣接したバイクフィニッシュまでの155キロ。

2010年4月18日 09:06 荷川取エイドステーション(平良・荷川取)
バイクで旅立った選手を追いかけるため、まずはスタート地点の与那覇地区からの脱出を計ります。しかし、各地でバイクコースによる規制が出ているので、平良に向かう道は通れないので裏道を駆使して、平良の荷川取へと向かいました(実はいつもは島の東側、一周道路の真謝漁港付近に向かうのですが、少しでも多く撮ってみようと欲を出したのがのちのちアダとなります)。
トップは荷川取を一時間前には通過しており、池間島に向かうバイクもかなりの後方とあって、ちょっとまばらな状況。それでもエイドステーションのボランティアをする中学生たちは元気一杯に声を出しながらドリンクを渡していました。
2010年4月18日 09:30 真謝漁港入口(平良・西原)
荷川取から農道を駆使して島を横切り、トップが早々に通過したいつもの真謝漁港へ。ここは上り坂が続き、バイクの車速が遅くなるので通過する選手をチェックしやすく、年々、観戦する人たちが増えて来た観戦人気エリアのひとつ。
「ワイドー」「がんばれ」と声援に背中を押されながら、坂道をぐいぐいと登ってゆきます。本来なら、ここでバイクトップ選手を捕らえる計画だったのですが、寄り道をしてしまったので撮り逃してしまった(一応、おおよその通過予測を立てつつ、各地の情報を携帯などを使って先回りするのですが・・・)。

2010年4月18日 10:05 増原(平良・宮原)
バイクトップは二周目を捉えることに変更し、ひとまず一周道路のバイクを追いかけながら、各地の応援風景を巡ってみることに。一周道路はバイクコースなので通ることは出来ないので、内陸部の農道をぬうように走って、城辺に向かう途中で増原(ますばり)へ立ち寄ってみた。
2010年4月18日 10:18 長北・ジロー楽園前(城辺・長間)
更に内陸部の農道を走りぬけて一周道路沿いの長北へ。三線をかき鳴らしながら、鯉のぼりを振って和やかに微笑ましい応援をするおばちゃんたちがいました。
これ以上、中盤のバイクと一緒になって先に進んでしまうと、バイク二周目のトップを捉えるのもふいにしてしまいそうなので北へ転進。まだ規制のかかっていないランコースの城辺線で平良へ。
2010年4月18日 11:02 空港南交差点(平良・松原)
平良まで戻って来ると、思ったより余裕があったので空港脇を抜けて、島の西側の国道390号を覗いてみる。やや風の影響(風速は5~6メートル。橋などは走行にも影響は大きいと見られる)で遅れ目と予想されるも、すでにトップは40分くらい前に通過したと、交差点で交通規制のボランティアをしていたおじさんの情報を入手。

2010年4月18日 11:30 福山(平良・西原)
踵(きびす)を返し、バイクのトップ狙いに走る。バイクフィニッシュへと向かう高野にするかと、空港から熱帯植物園方面に突撃するも、まだコースに規制はかかっていない。大野山林の裏手を抜けて北に進路を取ると、チラッと先導するパトカーの赤い回転灯が畑の向こうのコース上に見えたので、出迎え地点を急遽、福山に変更。

やがて、白バイを露払いにバイクトップが福山の下り坂を高速で通過。現在、バイクのトップを走るのはティム・マー選手でした。少し遅れて二位のウォルフガング・グエンベル選手が通過。しばらく後続が来ません。どうやらバイクは外国人2選手の一騎打ちとなっているようです。
その後、ランでティム・マー選手(最終順位は5位)は失速し、ウォルフガング・グエンベル選手が逆転で総合優勝(初)を果たします。

2010年4月18日 12:20 西辺バイパス(平良・西原)
念願のバイクトップを撮ることが出来たので、ちょっと気を良くして再び東側の西辺へと向かうと、続々と二周目に挑む選手たちが通過してゆきます。福山から西辺へは島を横切ればすぐの距離ですが、バイクコースは池間島を経由するので、このあたりを走っている選手たちは半周近くトップとは離れていることになります。
2010年4月18日 12:38 大浦東側(平良・西原)
西辺からひと山越えて大浦へ抜け、もう一度東側の一周道路に廻ってみました。大浦から北はほぼ全面バイクコースに指定されているので、これより先に進むのは難しいので再び転進(かつては狩俣までは裏道が使えたが、バイクコース変更によって行けなくなった)。
2010年4月18日 13:21 熱帯植物園前・博物館入口(平良・東仲宗根添)
バイクフィニッシュに向けてラストスパートとなる熱帯植物園前は、宮古島観光協会が企画するトライ応援バスツアーの大応援団が陣取り、次々に駆け抜けゆくアスリートたちを賑やかに応援をしていました。

2010年4月18日 14:23 中休み(平良・西里)
すでにランがスタートしているので、城辺線には規制がかかっているので、裏道を抜けてエイドステーションも設けられている中休み(野原越:のばるごし)へ。ここはコンビニもあってランの応援にも人気の高い観戦場所なので、たくさんの人たちで熱気に包まれていました。
すると、女子選手のトップを走るタマラ・コズリナ選手が力強い走りで保良から戻って来ました。コズリナ選手(昨年に引き続き、女子二連覇を果たします)のコーチは、総合優勝したウォルフガング・グエンベル選手だというのですから強さを感じざるを得ません。まさに「疾風ウォルフ」です。

まだまだ、たくさんの選手が往路を保良に向けて走っている中、コズリナ選手に遅れること数分、日本人女子トップの塩野絵美選手がやって来ました。
16時過ぎ、宮古島のトライアスロンに初参戦で話題のマッチこと、近藤真彦選手が中休みを通過。沿道のやや過剰な声援がプレッシャーなのか、初のロングディスタンス(トライアスロンは高速レースになるオリンピックディスタンスなどさまざまな距離設定があります)への挑戦からなのか、かなり厳しい表情で黙々と走っていました。

2010年4月18日 17:26 下里通り(平良・下里)
ランの応援で長居した中休みを後にして、平良の自宅へと戻って車を置き、自転車に乗り換えて再出撃。ランコースの下里通りを自転車で逆走しながら、沿道で思い思いに応援する様子を眺めつつ、ゴールの競技場へと向かいます。
疲れた体にムチ打ってゴールへとラストスパートをする選手たちは、暖かい沿道からのエールを送られて遂に遂に競技場へと踏み入れます。

2010年4月18日 18:21 宮古島市陸上競技場(平良・西里)
今朝7時に与那覇前浜をスタートした選手たちは、200.195キロの長い宮古島の旅を終えてストロングマンにとなって帰ってきました。ひとりひとりに「おかえりー!」と高らかにアナウンスで出迎え、湧き上がる競技場はたくさんの人と熱気にあふれていました。

最後は、感動と感激のゴールシーンを「あんちーかんちー」のセレクションでどうぞ。
(クリックすると大きな画像になります)

2010年4月18日 20:00 宮古島市陸上競技場(平良・西里)
競技開始から13時間30分。20時ちょうどに競技場のゲートが閉鎖され、ゴールゲートの時計は時を刻むことを止めました。気力でトラックをウイニングランする最終走者が、大勢の人々が見守る中でゴールゲートをくぐり、「第26回全日本トライアスロン宮古島大会」の1207人目となる、ラストストロングマンがここに誕生しました。
総合1位 ウォルフガング・グエンベル(7時間56分7秒)
最終出場者1402名、完走者1207名。完走率は86パーセント(競技時間の短縮と風の影響で、昨年より5.3ポイント下回った)。
[関連記事]
第25回全日本トライアスロン宮古島大会(2009年のトライアスロンレポート)
(文+写真+編集:モリヤダイスケ)
Posted by あんちーかんちー編集室 at 09:00│Comments(0)
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