2010年10月05日
ものづくり体験~第1回宮古島市体験工芸村祭り

宮古島市熱帯植物園の中に設けられた体験工芸村がこのほど一周年を迎え、「第1回宮古島市体験工芸村祭り」が開催されました。各工房が提供するものづくりの楽しさを体験するコーナーや、特設ステージで行われた楽しいライブの模様をレポートしてみました。
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宮古島市体験工芸村は「手わざ」をテーマに、宮古島の自然や文化・歴史に触れながら、実際に体験できる工房を集約して作られた「村」。植物園の緑豊かなロケーションの中で、織物、陶芸、藍染、貝細工、木細工、チガヤ、島さばなどのものづり体験を楽しむことが出来る施設としてオープンしました。

今回は体験工芸村の一周年のお祭りということもあって、各工房からミニミニ体験コーナー(通常の体験メニューとは別)が目玉企画として用意され、子どもたちを中心にものづくりの体験を楽しみました。100円という超がつくほどの激安価格で参加できるミニミニ体験は、材料原価も無視したような破格値であるにも関わらず、なぜか無料だと思って支払いを拒む方もいらしたり、事前予約制があまり周知されていなかったようで、祭りには来てみたけれど、なにも体験するこが出来なかった子どもも多かったのは残念でした。

限られた時間の中でつくるミニミニ体験なので、簡単なものが多い中、藍染め体験は布を輪ゴム絞って藍で染め、酢水で定着させてアイロンで乾燥と、ひと通りの工程をこなして藍染めハンカチを作り上げていました。
陶芸工房では小さなシーサーの壁掛け。チガヤ工房では茅で編んだエンゼルフィッシュの飾り。島さば工房では小さな島さばに絵柄を彫り込んでキーホルダー。貝細工工房では貝とビーズを組み合わせたストラップ。木細工工房では牛の角を削ったペンダントをそれぞれ作っていました。

目玉である体験コーナーが広い会場の一ヶ所に集中してしまっているので、野外のアトラクションとして催されているライブを芝生にこ座ってのんびりと楽しむ人々の姿も多く見受けられました。エイサーに始まり、三線ライブ、メタボ体操、フラ、バイオリン演奏、宮古島市のキャラクター・ミーヤを従えてのパニパニジュニアのライブとバラエティ豊か。

野外ライブのフィナーレには、宮古島市と友好都市(旧・平良市時代から続いてる)の東京・世田谷区から、市制施行5周年記念事業の一環として交歓演奏会(翌日にマティダ市民劇場で開催された)に訪れた、世田谷区民吹奏楽団が登場して本格的な演奏を披露してくれました。
全体としてコンパクトにまとめられたイベントに仕上がっていましたが、体験工芸村を一番強くアピールするポイントでもあるはずの体験コーナーの充実度が、イベントの規模の割にはさみしく感じた点がちょっと残念でした。野外でのライブも素敵だったので楽しむという点ではとてもよかったのですが、もっとものづくりの文化を感じられる工芸村らしさを体験できるイベントになってくれれば、せっかくの施設ですから観光客だけでなく、市民にもより親しむことが出来る気がしました。
[関連HP]
宮古島市熱帯植物園
http://www3.city.miyakojima.lg.jp/shokubutsuen/
宮古島市体験工芸村
http://kougei.dip.jp/
世田谷区民吹奏楽団
http://scwo.or.tv/index.shtml
[関連記事]
宮古島工芸体験 [VILLAGE 琉球の風] 2009年08月18日
http://akmiyako.ti-da.net/e2518718.html
Posted by あんちーかんちー編集室 at 09:00│Comments(0)
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