2010年10月29日
遅いあなたが主役です~第34回東平安名崎タートルマラソン大会

「おそいあなたが主役です」というとても素敵なテーマスローガンを掲げた「東平安名崎タートルマラソン大会」が今年も開催されました。今年で実に34回目となるこのマラソン大会は記録や順位を競う大会ではなく、マイペースに走ることを楽しむ大会としても人気が高く、宮古島の秋の風物詩にもなっています。
※ ※ ※
「第34回東平安名崎タートルマラソン大会」は島の最南東端にある東平安名崎を共通のゴールとして、最長の宮古島市陸上競技場からの22.8キロ(Aコース)を筆頭に、宮古島市城辺総合運動公園をスタートとする9キロ(Bコース)、吉野海岸入口をスタートとする4.8キロ(Cコース)、そして東平安名崎入口をスタートとする2キロのファミリーコースの距離別の4コースがあり、それぞれ体力や年齢に応じて走る距離を楽しむ事が出来ます。

奄美に大雨を降らして大きな被害をもたらした台風メーギー(201013号)もようやく消滅し、台風一過の青空となったこの日の気温は、くんぐんと上がって最高気温は夏日までもうひと息の29.9℃をマーク。雨上がりもあいまってスタートの9時の湿度は85パーセント(7時には最高の94パーセント)と気持ちよく走るには厳しいコンディションとなりました。
Aコースのスタート地点となる宮古島市陸上競技場で開会のセレモニーが行われました。翌週(10/31)に新設された「第1回宮古島エコマラソン」を控えた時期だけに、参加者が減っていてちょっと寂しい感じです。エコマラソンに力を入れたい宮古島市は、完走メダルを廃止したり、電算計測だった完走タイムを目視と手動にするなど、市民から親しまれているタートルマラソンの予算を露骨に削減。あくまで噂ですが来年の35回を区切りにタートルマラソンは廃止する方針らしいけど(伊良部海道も同様なのだとか)、エコマラソンとタートルマラソンでは趣旨がまったく違うと思うし、スポーツアイランドというのならば共存させるべきだといます(二週続けて開催しなければボランティアの負担も低い)。

9時半の号砲で選手たちは東平安名崎を目指してスタートしました。32回大会(2008年)からこれまでの城辺線(県道78号線)で島内を縦断するコースから、海の見える北海岸(県道83号)へと変更されたことで、より魅力的なコースへと生まれ変わりました(ちなみにエコマラソンはトライアスロンと同じ陸連公認コースなので内陸を走るため基本的に海は見えません)。
各コース同時のスタートなので、北海岸をたどってBコースの選手を追いかけてみると、吉野海岸入口(Cコースのスタート地点)のエイドステーションで姿を捉えることが出来ました。気温が高いこともあってほとんどのランナーが水分補給をしています。

東平安名崎の入口に立つ宮古まもる君が、次々とやって来るランナーたちを静かに見守っています。ここまで来ればゴールまではあと2キロなのですが、ゴールの灯台がチラチラと見えたりもすることもあって、ここからが意外と長く感じます。両サイドに広がる太平洋と東シナ海を長めながら、ラストスパートをするランナーのみなさんは、思い思いのスタイルで灯台の下のゴールを目指して行きます。

ランナーを追いかけて東平安名崎に到着すると、すでにCコースとDコースのほとんどのランナーが、Bコースもかなりのランナーが、灯台の下のゴールゲートをくぐり終えていました。完走タイムが手動での計測に変更されたので、係員がゴール前に何人も待ち構えているので、晴れがましいゴールの雰囲気とはいいがたいのがちょっと残念でした。
そうこうしているとAコースのトップのランナーか颯爽とゴールしてゆきました。このタートルマラソンを12月に行われる那覇マラソンの調整に走っているランナーも多いのがこの大会の特徴で、青空の下の走りを楽しんでいました。

第34回東平安名崎タートルマラソンは全4コースに計1030名(エコマラソンの影響から昨年より769名減)が参加し、それぞれのペースで走りを楽しみながら爽やかに汗を流しました(完走者952名、完走率は92.42%)。
家族や友人たちと一緒になって走ることが楽める手軽さのあるマラソン大会として、1978年から続いているタートルマラソン。文字通り「おそいあなたが主役です」のテーマで親しまれている大会だけに、色々とささやかれていますが「主役」不在とならないことを祈りたいと思います。
(文+写真+編集:モリヤダイスケ)
Aコースのスタート地点となる宮古島市陸上競技場で開会のセレモニーが行われました。翌週(10/31)に新設された「第1回宮古島エコマラソン」を控えた時期だけに、参加者が減っていてちょっと寂しい感じです。エコマラソンに力を入れたい宮古島市は、完走メダルを廃止したり、電算計測だった完走タイムを目視と手動にするなど、市民から親しまれているタートルマラソンの予算を露骨に削減。あくまで噂ですが来年の35回を区切りにタートルマラソンは廃止する方針らしいけど(伊良部海道も同様なのだとか)、エコマラソンとタートルマラソンでは趣旨がまったく違うと思うし、スポーツアイランドというのならば共存させるべきだといます(二週続けて開催しなければボランティアの負担も低い)。

9時半の号砲で選手たちは東平安名崎を目指してスタートしました。32回大会(2008年)からこれまでの城辺線(県道78号線)で島内を縦断するコースから、海の見える北海岸(県道83号)へと変更されたことで、より魅力的なコースへと生まれ変わりました(ちなみにエコマラソンはトライアスロンと同じ陸連公認コースなので内陸を走るため基本的に海は見えません)。
各コース同時のスタートなので、北海岸をたどってBコースの選手を追いかけてみると、吉野海岸入口(Cコースのスタート地点)のエイドステーションで姿を捉えることが出来ました。気温が高いこともあってほとんどのランナーが水分補給をしています。

東平安名崎の入口に立つ宮古まもる君が、次々とやって来るランナーたちを静かに見守っています。ここまで来ればゴールまではあと2キロなのですが、ゴールの灯台がチラチラと見えたりもすることもあって、ここからが意外と長く感じます。両サイドに広がる太平洋と東シナ海を長めながら、ラストスパートをするランナーのみなさんは、思い思いのスタイルで灯台の下のゴールを目指して行きます。

ランナーを追いかけて東平安名崎に到着すると、すでにCコースとDコースのほとんどのランナーが、Bコースもかなりのランナーが、灯台の下のゴールゲートをくぐり終えていました。完走タイムが手動での計測に変更されたので、係員がゴール前に何人も待ち構えているので、晴れがましいゴールの雰囲気とはいいがたいのがちょっと残念でした。
そうこうしているとAコースのトップのランナーか颯爽とゴールしてゆきました。このタートルマラソンを12月に行われる那覇マラソンの調整に走っているランナーも多いのがこの大会の特徴で、青空の下の走りを楽しんでいました。

第34回東平安名崎タートルマラソンは全4コースに計1030名(エコマラソンの影響から昨年より769名減)が参加し、それぞれのペースで走りを楽しみながら爽やかに汗を流しました(完走者952名、完走率は92.42%)。
家族や友人たちと一緒になって走ることが楽める手軽さのあるマラソン大会として、1978年から続いているタートルマラソン。文字通り「おそいあなたが主役です」のテーマで親しまれている大会だけに、色々とささやかれていますが「主役」不在とならないことを祈りたいと思います。
(文+写真+編集:モリヤダイスケ)
Posted by あんちーかんちー編集室 at 09:00│Comments(0)
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