2010年12月14日
みゃーくぬすぐりむぬ2010~第33回宮古の産業まつり
昨年より会場を宮古島市熱帯植物園へと場所を移し、一段と賑やかに“みゃーくぬすぐりむぬ”を集めた「第33回 宮古の産業まつり」が盛大に開催されました。今年も会場のレポートをお届けしてみたいと思います(2009年のレポートはコチラ)。
「第33回宮古の産業まつり」は11月20日・21日の両日に開催される予定でしたが、会期前に降り続いた雨の影響で会場がぬかるみ、開催に耐えないことから順延が決定。翌週は離島フェアが那覇で開催され、宮古からも出展する企業もあることから、史上初の12月開催となりました(開催日12/4~5)。
椰子の木など熱帯や亜熱帯の植物にあふれた南国情緒のある園内に、ところ狭しとたくさんのテントが並び、島の特産品や伝統工芸品を展示即売する47業者が参加。開催初日の4日10時のオープンを待ちわびた来場者らが大勢つめかけていました。
島の基幹産業である農業関連の商品と、特産品を加工したアイデア豊かな食品を中心に、各企業の自慢の逸品や工芸品が並んでいます(延期の影響で一部のブースが不参加)。
今回の産業まつりで面白いと思ったのは、琉球畳やお墓といった沖縄在来の生活様式の商品も並んでいたこと(売れていたかは不明)。また即売ブースでは、近年人気の宮古まもる君をラベルに使った泡盛(ちなみに、まもる君は飲酒運転撲滅キャンペーンにも従事しています)や、あんちーかんちーでも特集したことのある流行のラー油に、黒糖風味のうずまきパンなどに注目してみました。飲食ブースでは宮古牛まつりを彷彿させるような行列の出来ていた宮古牛が人気でした。
昨年から設けられた「みゃーくの味料理コンテスト」の今年のテーマは、「宮古近海のマグロ」で五島昇さんの「マグロのミルフィユ」がグランプリに輝きました。
今年も人気を博していた沖縄県農業機械士協議会宮古支部による黒糖作りは、その場でサトウキビから生絞りした汁を煮詰めて作る出来たての黒糖は大人気。
宮古工業のブースは遊べるロボットのゲームに子供たちが夢中になっていました。そんな中に2010年全国エコデンレース大会に出場した 「マクガンⅥ号」 が展示されていました。余談ですが、宮工はワイパーモーター部門で 「Bassi Line号」は準優勝をしました。
ステージプログラムは若干の変更があったものの、東小の創作クイチャーや、航空自衛隊南西航空混成団の楽隊の演奏、宮古織りのファッションショーが開催されました。フアッションショーのモデルは素人さんなので、ぎこちなさが出ていてとてもほのぼのとしていました。
今年の宮古の産業まつりを訪れての感想。華やかさと賑わいが前年よりも増して、より面白いイベントへと変化している一方で、細かい点が目につくようになりました。例えばブースの概念。会場に並ぶテントに統一感がなく、どこの企業のテントなのかひと目で判らないとか(せっかく出店しているに、呼び込みの広告効果が薄い)。食べるスペースのない飲食ブースが販売のブースが混在しているなど(飲食ブースをまとめて、フリーのカフェテリアのようにテーブルをセットすれば家族連れでも利用しやすい)。
なんといっても一番の違和感は、「宮古」の特産品や伝統工芸品を広くアピールのが産業まつりであるはずなのに、特産でもなんでもない屋台が軒を並べている点ではないでしょうか。島おこしの機運を盛り上げる魅力が出できた地域のイベントなので、運営側も出店者をきちんと精査して、特産品を使用していない屋台は排除するくらいの気概をもってやって欲しい気がしました。
そして今年の「宮古の産業まつり」には、もうひとつのお楽しみがありました。本来なら例年通り11月の第一日曜日(今年は7日)に開催されるはずだった、「第9回クイチャーフェスティバル2010」が併催されているのです(開催日は12月5日)。次回、クイフェス特集へと続きます。
第33回宮古の産業まつり
日時 2010年12月4日(土)~5日(日)
場所 宮古島市熱帯植物園
島のすぐりむぬ一堂に、産業まつり賑わう/宮古新報
特産品ずらり、市民どっと/宮古の産業まつり開幕
特産品に長蛇の列/産業まつり産業振興で11人を表彰/宮古毎日
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(文+写真+編集:モリヤダイスケ)
Posted by あんちーかんちー編集室 at 09:00│Comments(0)
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