2008年12月01日
宮古島概要
[位置]
宮古島は沖縄本島の南西約290キロ、石垣島の東北東約133キロに位置し、琉球弧の一部をなす南西諸島西部の嶼群、宮古諸島の中心となる一番大きな島で、太平洋と東シナ海に挟まれています。
宮古島、伊良部島、下地島、池間島、来間島、大神島、多良間島、水納島と、無人島の筆岩からなる九つの島々の総称して、宮古諸島と呼びます。
[歴史]
「ミャーク」もしくは「ミヤク」という音に当てはめ、「宮古」という言葉になったようで、時代によってミャークの漢字表記は「密牙古」 「麻姑」 「宮古」とさまざまに書かれ、初めてミヤコが歴史に登場するのは、13世紀の中国・元時代の歴史書で、「婆羅公管下密牙古人(ブラコウカンカミヤコジン)」が温州に漂着したことが記されています。この「婆羅公(ブラコウ)」は、当時の城辺字保良を統治していた豪族といわれています。
また、600年の以上の歴史を持つ池間島や狩俣地区に残された綾語(宮古口での詩歌の意味)によると、「ミ」=自分、「ヤ」=住んでいる、「ク」=場所・村を語源する、「人の住んでいる所」を意味から「ミヤコ(ミャーク)」と呼んだそうです。
[地理]
島の形は南西部(下地地区)を直角とした、直角二等辺三角形のような形をしています。北部に1425メートルの池間大橋(1992年2月完成)、南西部に1690メートルの来間大橋(1995年3月完成)があり、池間島と来間島をそれぞれ結んでいます。
どちらのの橋も完成当時は沖縄県内最長の橋でありましたが、2005年に本島・本部地区の古宇利大橋(1960メートル)に抜かれてしまいました。しかし、2013年に3540メートルの伊良部大橋が完成すると、再び県内最長の橋が宮古に架かるとこになります(同時に、通行料金を徴収しない橋としては日本最長となります)。
地層はそのほとんどは珊瑚礁が隆起して出来た琉球石灰岩からなっており、島尻層泥岩と呼ばれる粘土層と砂岩が重なり合ったブロックで形成されています。島の最高地点は城辺地区のンキャフス嶺とナカオ嶺で標高はおよそ115メートル。よく島の人が一番高いと思っている野原岳は、実は109メートルほどしかありません。また、山がないことから川らしい川もなく、スポンジのような特徴を持つ琉球石灰岩の地層に地下水が溜め込まれており、特性を活かした地下ダムが設置されるほど、とても地下水が豊富な島です。
宮古島の北方の海域には、広大な珊瑚礁「八重干瀬(ヤビジ)」があり、漁場やダイビングスポットとして親しまれています。八重干瀬は干潮時に海面から露出して、宮古島の三分の一ほどの面積の島のようになります。
[自然]
宮古諸島はハブが生息しない島としても知られています。これは島の標高が低く過去の海面上昇時に水没したため、他の島と陸続きにならなかったからと考えられていますが、固有の陸生・陸水動物であるミヤコカナヘビやミヤコサワガニなどが生息していることなどから、本当に島が水没していたかは謎でもあります。
島には山がないため大規模な森林はなく、低い丘陵地に沿うように森林が続いていますが、近年の開発で残念ながらその面積は減少ています。
[自治体]
2005年10月に平良市、宮古郡の城辺町、下地町、上野村、伊良部町の5市町村が平成の大合併により、宮古島市が誕生(人口はおよそ5万5000人)。これにより宮古郡は、多良間島と水納島の多良間村が郡で唯一の自治体となりました(人口はおよそ1400人)。
[気候]
宮古島地方は高温多湿な亜熱帯海洋性気候に属し、四方を海に囲まれているため、冬でも比較的暖かく、夏は真夏日が続きますが猛暑日となる日は少ないのが特徴。年間の平均気温は23.3℃、湿度は79%となっています。
1・2月:一年でもっとも寒い時期ですが、平均気温は15~16℃程度あります。ただ、強い北風が吹くことも多く、体感気温はひと桁台と感じる日もあります。
3・4月:春から初夏を一気に迎え、気温も20度を上回る日が増え、4月には海開きや、島内全域をフィールドとしたトライアスロン大会が開催されます。
5・6月:例年、ゴールデンウィーク明け頃に梅雨入りをしますが、しとしとと長雨となることは少なく、ひとあし早い夏を楽しむことが出来るシーズンとなります。
7・8月:盛夏。日中は連日30℃以上の真夏日が続き、日焼けや熱中症には注意が必要な時期となりますが、海洋性の気候でもあるため、ひと風吹くと木陰などは涼しく、35℃を越す猛暑日となる日は多くありません。
9・10月:晩夏。夏の後半から台風シーズンとなり、島に恵みの雨をもたらします。また、寒露の頃には南へと渡ってゆくサシバの飛来が秋の風物詩となっています。
11・12月:ようやく夏の暑さも収まって、ゆっくりと秋めいて来ますが、それでも気温が20℃を下回る日はありません。12月になってようやく初寒波が襲来し、冬へと移ってゆきます。
[主な景勝地]
◆与那覇前浜ビーチ(よなはまえはまびーち) 地図はこちら
◆砂山ビーチ(すなやまビーチ) 地図はこちら
◆東平安名崎(ひがしへんなざき) 地図はこちら
◆西平安名崎(にしへんなざき) 地図はこちら
◆池間大橋(いけまおおはし) 地図はこちら
Posted by あんちーかんちー編集室 at 12:00│Comments(0)
│あんちーな特集