2009年05月26日
宮古島産完熟マンゴーへの道



マンゴーの県内一大産地である宮古島でも、わずか30年ほど前から栽培が始まった新しい農作物で、日々、生産者の方々は日々の観察から独自の工夫を凝らし、さまざまに試行錯誤を繰り返して丹念に栽培に汗を流しています。
宮古島でマンゴーの栽培を黎明期から続けている、生産者さんからお聞きした苦労話では、当時は栽培のノウハウもまったく確立されておらず、今のようなハウス栽培ではなく、台湾と同じように露地栽培でスタートさせていたそうですから驚かされます。

マンゴー作りに限らず、農業は時間も手間もかかるものだけど、きちんと時間と手間をかけてやれば、ちゃんと答えてくれるのが農業だと生産者の皆さんはそろって答えてくれました。マンゴーに対する愛情と、美味しい物を届けたいという情熱が詰まっているようです。
ハウスの中にはピンポン玉よりひとまわり大きいくらいの、実り始めたばかりの可愛らしいマンゴーがなっていますが、このまま大きくなるのを待つ訳ではなく、こからさらに育ちの良いものだけを摘果して、選りすぐりのマンゴーだけを育ててゆくのだそうです。

一見、実ったたくさんの実を育てれば、注目されているマンゴーだけに売上にも、出荷量にも直結しそうなものですが、それでは枝から送られてくる栄養をすべて実に蓄えた、美味しいマンゴーを生産することは出来ないのだそうです。思い切りをもって摘果しなければ、本当に自信を持てるいいものが作れない。だから、ハウスから出荷するものは全部が秀品。本物ではないミニマンゴーは作らないと云い切る、妥協を許さないプロの仕事がそこにはありました。

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◆取材協力 オキナワ宮古市場 [宮古島マンゴー市場]
(文+写真+編集:モリヤダイスケ)
Posted by あんちーかんちー編集室 at 09:00│Comments(2)
│あんちーな特集
この記事へのコメント
あの時、これ書いてたのね~♪ たぶん。。。
Posted by BOB at 2009年05月28日 16:15
BOBさん>
残念ながら違いまーす。
あちらは別のお仕事です。
残念ながら違いまーす。
あちらは別のお仕事です。
Posted by あんちーかんちー編集室 at 2009年05月29日 10:27