2009年12月11日
シマを駆け抜けろ!~4時間耐久レース
スポーツアイランドと呼ばれ、さまざまなスポーツが盛んな宮古島に、またひとつスポーツの芽吹きが訪れました。ジャンルはモータースポーツ。チームワークとテクニックで競い合う過酷な耐久レースです。
宮古レーシングクラブ(以下、MRC)の主催で、原付による4時間耐久レースが宮古自動車学校の特設コースで行われました。
MRCは宮古島に健全で安全に楽しめるモータースポーツを普及させる目的で設立されました。現在は二輪ジムカーナやモトクロスの運転技術向上を目的とした練習走行会を中心に、バイクに親しむキッズ向けの活動も勧めており、親子でモータースポーツを楽しめるイベントなどの運営を行っています。
今回は夏(2009年8月16日)に行われた、宮古島で初めてとなる2時間耐久レースをベースに、ステップアップさせた「4時間耐久レース」を開催。南の島で行われた草レースと侮るなかれ、なかなかのエキサイトぶりに心躍らされました。
会場となったのは宮古自動車学校。普段は自動車免許を取得するための教習コースを利用して、一周およそ450メートルの特設コースを設置します。ルールは4時間の競技時間にこのコースを何週することが出来るかというものですが、4時間もの間ひたすらに走り続けるわけですから、ライダーの交代や給油などチームワークも重要。とはいえ、島の草レースなので、走り勝つというよりはレースに参加して、大いに楽しむといった和気あいあいな雰囲気も満載です。
レースに使用する車両は、市販の50CCのスクーターですが、レース前にはきちんと事前の車検も行われました。しかし、開始時間に遅刻したチームもあり、レース前からペナルティを課せられていました。このあたりは、まさに島時間の宮古ならではといったところかも・・・。
スタート前のライダーズミーティングでは、レース中のフラッグルール(いわゆるイエローフラッグなど旗によるレースコントロール)など耐久レースの注意点などを確認するとともに、交通安全講習を行って、「末年始の事故防止」と「飲酒運転の撲滅」を誓いました。その後、およそ20分ほどのレース前の練習走行が行われ、いよいよ4時間耐久の幕が切って落とされることなります。
スタートはル・マン式。一列に並んだファーストライダーが、スタートの合図でバイクに駆け寄り、エンジンを駆けバイクに跨りコースに飛び出して行きます。
遂に4時間耐久レースが始まりました。50CCなので爆音とはいきませんが、それでもエンジン音を響かせて10チームのバイクが特設コースへと走り出していきました。
そもそもが教習所内の練習コースなので、信号も制限速度もなく他の交通車両や歩行者もないので、みんな思う存分にアクセルを吹かして、気持ちよさそうに特設コースを走り抜け周回を重ねて行きます。
そんな一方で、少しでも早く走ろうとコーナーリングの際に、スクーターの限界を超えて車体を傾け、スタンドやマフラーを路面に引っ掛けてコケるライダーもちらほら。けれど、コケ方も技術の内とばかりに、すぐに立ち上がってマシンを引き起こしてリスタート。
しばらくするとライダーの交代が始まりました。ピットレーンでのルール(レーン内はエンジンをストップさせるのがルールとなっていました)に気づかず、ペルティを受けるチームが続出し、次第に各チームの周回差にバラつきが出始めます。
また、チームによっては女性ライダーもおり、明らかに男性ライダーとの運転スキルの差が大きく、どんどんと抜かれてしまう場面もあったりして、思わずエールを送らずにはいられませんでした。いつか男性ライダーをバンバン抜き去るような、凄腕の女性ライダーが登場したら、俄然、盛り上がる耐久レースになりそうです。
やがてスタートから2時間が経過しました。折り返しとなったここまでの順位は、126周を周回して首位を独走する「丸玉モータース」。それを6周遅れで追いかける2位のチーム「居酒屋わん」と、114周のラップを重ねて健闘する高校生チーム「おいら高校生」が続きます。
残り2時間、原付耐久4時間レースはどんなドラマを紡ぎ出すのでしょうか。
間もなく3時間を迎えようとしたその時、唐突にレースが大きく動きました。コース中盤のSコーナーで、上位入賞を目指して激しく攻め込んだゼッケンナンバー2番のバイクが激しく転倒。ライダーが立ち上がれずにうずくまっています。これまでもコーナーで攻め過ぎてコケる場面は何度もありましたが、どうやら今回の転倒はちょっと様子が違うようです。
コース全域にイエローフラッグが振られてレースはスローダウン。現場に駆けつけたオフィシャルが転倒したライダーの怪我の状態を確かめ、フラッグがイエローからレッドへと変更されました。なんとレースはこのアクシデントの発生で中止となってしまいました。
突然の幕切れにチェッカーフラッグは振られることなく、残念ながら耐久レースはここで終了となってしまいました。
競技時間は2時間49分のレース結果は、162周で序盤から首位をキープした「丸玉モータース」が、2位以下に10周もの差をつけて優勝を飾りました。おめでとうございます!。
表彰終了後の総評で、モーターレースに事故・怪我はつきものなので、日頃から技術を磨いて次回の開催では、ベストを尽くして良いレースにしましょうと締めくくりました。
乾いた排気音が響き、漂う焼けたオイルの臭いが、サーキットにいるような雰囲気を思わせ、とても楽しい島で始めてのレース観戦となりました。
MRCでは技術向上を目的としたジムカーナを毎月開催しており、4月下旬から5月上旬に予定している第2回の4時間耐久レースに向けて、一緒に練習走行をする参加者を募集されているそうです。島のライダーのみならず、宮古でレースをしてみたいバイク好きの皆さん、島で風になって楽しんでみませんか。
◆MRC 宮古島レーシングクラブ
http://www13.atpages.jp/mrc385/
http://mrc385.ti-da.net/
※4時間耐久レースの結果が詳しく掲載されています。
(文+写真+編集:モリヤダイスケ 協力:宮古島レーシングクラブ)
レースに使用する車両は、市販の50CCのスクーターですが、レース前にはきちんと事前の車検も行われました。しかし、開始時間に遅刻したチームもあり、レース前からペナルティを課せられていました。このあたりは、まさに島時間の宮古ならではといったところかも・・・。
スタート前のライダーズミーティングでは、レース中のフラッグルール(いわゆるイエローフラッグなど旗によるレースコントロール)など耐久レースの注意点などを確認するとともに、交通安全講習を行って、「末年始の事故防止」と「飲酒運転の撲滅」を誓いました。その後、およそ20分ほどのレース前の練習走行が行われ、いよいよ4時間耐久の幕が切って落とされることなります。
スタートはル・マン式。一列に並んだファーストライダーが、スタートの合図でバイクに駆け寄り、エンジンを駆けバイクに跨りコースに飛び出して行きます。
遂に4時間耐久レースが始まりました。50CCなので爆音とはいきませんが、それでもエンジン音を響かせて10チームのバイクが特設コースへと走り出していきました。
そもそもが教習所内の練習コースなので、信号も制限速度もなく他の交通車両や歩行者もないので、みんな思う存分にアクセルを吹かして、気持ちよさそうに特設コースを走り抜け周回を重ねて行きます。
そんな一方で、少しでも早く走ろうとコーナーリングの際に、スクーターの限界を超えて車体を傾け、スタンドやマフラーを路面に引っ掛けてコケるライダーもちらほら。けれど、コケ方も技術の内とばかりに、すぐに立ち上がってマシンを引き起こしてリスタート。
しばらくするとライダーの交代が始まりました。ピットレーンでのルール(レーン内はエンジンをストップさせるのがルールとなっていました)に気づかず、ペルティを受けるチームが続出し、次第に各チームの周回差にバラつきが出始めます。
また、チームによっては女性ライダーもおり、明らかに男性ライダーとの運転スキルの差が大きく、どんどんと抜かれてしまう場面もあったりして、思わずエールを送らずにはいられませんでした。いつか男性ライダーをバンバン抜き去るような、凄腕の女性ライダーが登場したら、俄然、盛り上がる耐久レースになりそうです。
やがてスタートから2時間が経過しました。折り返しとなったここまでの順位は、126周を周回して首位を独走する「丸玉モータース」。それを6周遅れで追いかける2位のチーム「居酒屋わん」と、114周のラップを重ねて健闘する高校生チーム「おいら高校生」が続きます。
残り2時間、原付耐久4時間レースはどんなドラマを紡ぎ出すのでしょうか。
間もなく3時間を迎えようとしたその時、唐突にレースが大きく動きました。コース中盤のSコーナーで、上位入賞を目指して激しく攻め込んだゼッケンナンバー2番のバイクが激しく転倒。ライダーが立ち上がれずにうずくまっています。これまでもコーナーで攻め過ぎてコケる場面は何度もありましたが、どうやら今回の転倒はちょっと様子が違うようです。
コース全域にイエローフラッグが振られてレースはスローダウン。現場に駆けつけたオフィシャルが転倒したライダーの怪我の状態を確かめ、フラッグがイエローからレッドへと変更されました。なんとレースはこのアクシデントの発生で中止となってしまいました。
突然の幕切れにチェッカーフラッグは振られることなく、残念ながら耐久レースはここで終了となってしまいました。
競技時間は2時間49分のレース結果は、162周で序盤から首位をキープした「丸玉モータース」が、2位以下に10周もの差をつけて優勝を飾りました。おめでとうございます!。
表彰終了後の総評で、モーターレースに事故・怪我はつきものなので、日頃から技術を磨いて次回の開催では、ベストを尽くして良いレースにしましょうと締めくくりました。
乾いた排気音が響き、漂う焼けたオイルの臭いが、サーキットにいるような雰囲気を思わせ、とても楽しい島で始めてのレース観戦となりました。
MRCでは技術向上を目的としたジムカーナを毎月開催しており、4月下旬から5月上旬に予定している第2回の4時間耐久レースに向けて、一緒に練習走行をする参加者を募集されているそうです。島のライダーのみならず、宮古でレースをしてみたいバイク好きの皆さん、島で風になって楽しんでみませんか。
◆MRC 宮古島レーシングクラブ
http://www13.atpages.jp/mrc385/
http://mrc385.ti-da.net/
※4時間耐久レースの結果が詳しく掲載されています。
(文+写真+編集:モリヤダイスケ 協力:宮古島レーシングクラブ)
Posted by あんちーかんちー編集室 at 09:00│Comments(3)
│あんちーな特集
この記事へのコメント
初めまして^^
沖縄でS-1GPを開催しているcustom shop SPICE!!です。
この写真を見て興奮してしまいした。
沖縄の離島でレースが開催されてるなんて!!!!!
これからも頑張って下さい♪
本島では今週の日曜日レースがありますよ!
機会があれば一緒に走りたいですね^^
沖縄でS-1GPを開催しているcustom shop SPICE!!です。
この写真を見て興奮してしまいした。
沖縄の離島でレースが開催されてるなんて!!!!!
これからも頑張って下さい♪
本島では今週の日曜日レースがありますよ!
機会があれば一緒に走りたいですね^^
Posted by SPICE!! at 2010年02月16日 23:32
SPICE!!さんコメントありがとうございます。こちらも結構盛り上がっていますよ(^^)。S-1GPと沖縄サーキットでのSPICE!!杯の開催もちょくちょくネットや本で拝見していますよ。
実は・・・SPICE社長さんとは以前お会いしてますよ(^^;。本島にいる頃、N○Rのエンジンを頂きにお店に行きました・・・・。覚えているかな??。その頃のレース経験を生かして宮古で開催してます(^^)y、今後も興奮するようなイベントにしていきたいと思っています。
機会があれば是非一緒に走りましょう(^^)/~。チーム宮古島で伊計の耐久に参加するのが目標です。
実は・・・SPICE社長さんとは以前お会いしてますよ(^^;。本島にいる頃、N○Rのエンジンを頂きにお店に行きました・・・・。覚えているかな??。その頃のレース経験を生かして宮古で開催してます(^^)y、今後も興奮するようなイベントにしていきたいと思っています。
機会があれば是非一緒に走りましょう(^^)/~。チーム宮古島で伊計の耐久に参加するのが目標です。
Posted by MRC会長 at 2010年02月17日 19:03
覚えています!
結構前になりますね♪
やっぱり動く方は動くのですね^^
これからも応援しています!!!
頑張って下さい。
結構前になりますね♪
やっぱり動く方は動くのですね^^
これからも応援しています!!!
頑張って下さい。
Posted by スパイス at 2010年03月24日 12:15