2010年08月24日
第1回アーラーバリ夏祭り
甲子園で興南高校が春夏連覇の偉業を成し遂げた、旧盆を目前にしたこの日。宮古島の北にある狩俣地区で、小さな夏祭りが開催されました。その名も「第1回アーラーバリ夏祭り」。
アーラーバリとは会場となった「ディサービスセンター まごころ」のある、狩俣集落の東はずれ付近を表す古い地名なのだそうで、この狩俣地域に根ざした三つの団体が協力して行う、初めての夏祭りが開かれると聞きつけ覗いてきました。
「アーラーバリ夏祭り」はディサービスのまごころと、就労移行支援施設のくこりもやが、「地域とともに、感謝を込めて」をコンセプトに企画し、地元の狩俣青年会もくわわって、狩俣の夏祭りとして育ててゆこうと開催されたそうです。
会場の舞台や飾り付けはどれも手作りで、決して豪華絢爛なきらびやかなものではありませんが、手作りの温かみをとても感じる、まさに“村まつり”のような雰囲気で、施設を利用するオジィやオバァたちと一緒になって夏のひと時を過ごしました。
強い西日が照りつける中、舞台でのアトラクションが始まりました。オープニングは池間美代子琉舞研究所の子供たちによる可愛らしい琉舞。早速、最前列で見ているオジィ、オバァたちは踊り合わせて手拍子を打ち鳴らしていました。
続いてはみんなで踊る盆踊り。くこりもやの皆さんを中心に、ご来場のお客さんと輪になって「あぐがぱなどぅすがぱな」と、「宮古島大音頭」を楽しみます。初めて「宮古島大音頭」を聞いたのですが、島でよく耳にするクイチャーやカチャーシーとは違い、ちゃんと内地の盆踊りとしても踊れる音頭として成立していながら、宮古風の歌詞が組み込まれているという、なかなかレアで面白い音頭になっていす。
皆さんにも聞いてもらえないかと、ネットで音源を探してみましたが、やはりマイナーすぎるようで探すことはできませんでした(続報求む)。
日もようやく暮れて涼しい夜風が心地よく吹く中、そろいの衣装を身にまとった狩俣の子供たちによるエイサーが元気よく踊り、アトラクションのお楽しみゲーム大会では、うまい棒の早食い競争や大ジャンケン大会に子供たちは大はしゃぎでした。
二回目の盆踊りタイムも、さらに多くの人たちが踊りの輪に参加して、夏の風情を楽しみました。
春に高校を卒業してアイドルからアーティストへとステップを昇り始めた「愛×愛(かなかな)」のライブは、ポップなダンスチューンやしっとりと聞かせるバラードを織り交ぜてのステージに、ステージ前に陣取った子供たちの目を釘付け。
おなじみの琉球國祭り太鼓宮古支部の皆さんによる、躍動感あるエイサーの演舞に会場の盛り上がりは最高潮に達し、フィナーレは三線の生演奏によるカチャーシーへと続きます。オジィもオバァも大人も子供も一緒になって楽しげに踊っています。
打ち上げ花火が夜空を彩る中、たくさんの地元の人たちも訪れて大いに盛り上がった「第1回アーラーバリ夏祭り」は幕を閉じました。各施設のスタッフの方々の地域への思いと、感謝の気持ちが形になって生まれた、手作り感にあふれたる小さな夏祭りは、とても大きく温かみ満ちた素敵な夏祭りとなりました。
(文+写真+編集:モリヤダイスケ)
Posted by あんちーかんちー編集室 at 09:00│Comments(0)
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