2010年09月21日
宮古島発信 小さなアート展
アートの秋、宮古島から発信する小さなアート展「ポストカードアート展 ぴん座」が、今年も市内のギャラリー「うえすやー」にて行われています。第四回をむかえる今年はポストカードだけでなく、コンセプトにも掲げられているコミュニケーションをテーマとしたハンドメイドのグッズスも作品として展示され、初日から大いににぎわっていました。
「第四回 ポストカードアート展 ぴん座 2010」とは、2007年から始まったポストカードサイズの小さな小さなアート展。なにかと忙しい現代社会でおろそかになりつつある「心のつたえ方」を、手紙というスローなコミュニケーションツールを通してもう一度見なおすとともに、宮古島から発信するアーティストの発掘、活動PRの機会を応援するローカルイベントです。
ポストカードというとても手軽なキャンバスで創作を募り、ぴん座の活動を続けることでアーティスト同士の交流も盛んになり、島には大きな可能性を秘めた才能の人たちがいっぱい埋もれていることに気づかされたそうです。そしてオリジナリティにあふれたポストカードは、観光地でもある宮古島ではお土産品としての価値も高く、手紙という人の手で届けられる旅先からの便りが、贈り手にももらい手にも楽しんでもらえると喜ばれていて、島のポストカードといえば「ぴん座」と云われることもあるとかないとか・・・。
「ぴん座2010」では島内外、プロ・アマあわせて44組のアーティストが参加し、総計181種類もの作品がギャラリーにところ狭しと展示されています。絵画、書、写真、コラージュ、手漉き紙などさまざまな表現方法のポストカードだけでなく、今年はコミュニケーションをテーマとした、ハンドメイドの作品たちもいろいろと並べられ、島のアーティストの多彩ぶりをますます発揮するイベントに進化していました。
どうしてイベント名が“ぴん座”なのか?。
その理由はとても簡単。ポストカード=郵便からの連想ゲームから。
『白やぎさんからお手紙着いた 黒やぎさんたら読まずに食べた 仕方がないのでお手紙書いた さっきの手紙のご用事なあに~♪』(作詞:まどみちお)
この「やぎさんゆうびん」という童謡に登場する、手紙をやり取りをするヤギのことを宮古の島の言葉では「ピンザ」(地域により若干異なる場合もあります)と呼ぶことから・・・。
そしてイベントと同じような時期に、ヤギの本場でもある?多良間島で開催される「八月踊り」(旧暦八月八日から三日間で、祭に参加する島民が各部署ごとに分かれて祭を執り行う時に、部門ごとに◎◎座(中老座、地謡座、支度座、羽踊座、狂言座など)と呼称していることをヒントに、アーティストもスタッフも含めたひとつのチームとして捉えられるように「ぴん座」と読み替えました。
その後、今やぴん座の顔ともえる、キャッチーで印象深いペットマークの登場もあいまって、アットホームで手作り感のあるポストカードアート展となり、島の人のみならずシルバーウイークで訪れる観光客の皆さんにも親しまれています(2010年9月26日まで開催中)。
『第四回 ポストカードアート展 ぴん座 -PINZA- 2010』
入場無料
日程 2010年9月19日(日)~26日(日)
開催時間 12:00~20:00
会場 ギャラリー うえすやー
主催運営 PINZA pro.
http://pinza.ti-da.net/
※特設カフェも開設中
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宮古島発!スローなコミュニケーション
(文+写真+編集:モリヤダイスケ 協力:PINZA pro.)
Posted by あんちーかんちー編集室 at 09:00│Comments(1)
│あんちーな特集
この記事へのコメント
無事に第四回ポストカードアート展ぴん座2010は終了いたしました。
ご来展ありがとうございました。
ご来展ありがとうございました。
Posted by pinza pro at 2010年09月30日 09:32