2009年06月05日
美ぎ島ミュージックコンベンション2009【後編】
宮古島に暮らす人々と宮古島を訪れる人々が、島の豊かな自然の中で音を楽しみながら、ともに環境問題について考える、たまらなく素敵でとても贅沢でな野外ライブイベント「美ぎ島ミュージックコンベンション」。2日目からは場所を川満漁港グラウンド特設ステージに移し、濃密にして濃厚な「らぶとぴーす」な熱い熱いライブが行われました。
いったい梅雨は何処(いずこ)?といわんばかりに、初日の与那覇前浜フリーライブに続き、2日目の今日も晴れ渡った空の下で繰り広げられた熱狂の宴、「美ぎ島ミュージックコンベンション」レポート後編のスタートです。
いったい梅雨は何処(いずこ)?といわんばかりに、初日の与那覇前浜フリーライブに続き、2日目の今日も晴れ渡った空の下で繰り広げられた熱狂の宴、「美ぎ島ミュージックコンベンション」レポート後編のスタートです。
第二日 2009年5月30日(土) 晴れ 川満漁港グラウンド特設ステージ
昨年に引き続きオープニングアクトを飾ったのは、宮古島出身の砂川たかゆき。純朴な人柄があふれるアコースティックなステージが展開されました。
これでもかと照りつける熱く強い日差しの中で、永坂寿@THE SHIMA-BANANAが、ねっとりと揺れる調べを威風堂々と奏でます。
現役の女子高生ガールズユニット・パニパニガールズが、キュートで元気な魅力をはじかせながら、宮POP(宮古島ポップス)を歌い踊ります。
(パニパニガールズ:楽しかったぁ~!!)
石垣島出身のライブバンド、NOSE WATER。時にコミカルに、時にカッコいい、パフォーマンスで会場を魅了してくれました。
(ボーカルのマスト/☆★☆ 鼻水記 ☆★☆:イベント会場)
(ベース・ヘンザン/平キング珍道中4:美ら島 music convention)
三線の美しい音色にのせて、艶やかに宮古民謡を歌い上げる川満七重。これぞまさに正統派オキナワンスタンダード。
エモーショナルなヒップホップグループ、瘋癲(FU-TEN)のズミなリリックが、南国・宮古島に小気味よく
響きわたります。
(瘋癲"FU-TEN":fu-ten in miyako island)
伸びやかなボーカルと心地よいギターが奏でるwyolicaの素敵なグルーヴが、優しく柔らかくステージを包み込みます。
(wyolica:待ちきれない!)
一転、ご機嫌なサルサバンド・centralが登場すると、会場は一瞬にして陽気なラテンのリズムに支配され、楽しげに誰もが揺れていました。
宮古島から発信するクイチャーミュージックの雄・下地暁は、宮古伝統のクイチャーを織り込んで大いに盛り上げます。
(下地暁:美ぎ島 MC 2009 出演)
ここまで2日目の出演アーティストを慌ただしく一気に紹介してきましたが、この日のトリはもちろん。この人、山崎まさよし。
四の五の語るまでもなく、今年も宮古島に待ちに待ったこの瞬間がやって来ました。GENTAさんが用意してくれた贅沢な「らぶとぴーす」にあふれた幸せを噛みしめるように、ライブの申し子・山崎まさよしのステージに、14時過ぎからおよそ6時間に渡る「美ぎ島ミュージックコンベンション」の熱気が最高潮をむかえ、会場全体が猛烈に素敵なライブに酔いしれました。
第三日 2009年5月31日(日) 晴れ 川満漁港グラウンド特設ステージ
やっぱり晴れた「美ぎ島ミュージックコンベンション」最終日。晴れすぎといっても過言ではないほどの空の下、スタッフと観客の有志によるクリーンアップ大作戦がイベント開始前に行われ、会場周辺の川満漁港の清掃活動で大量のゴミが集まりました。場所柄、観光地ではない地元色の強いエリアで拾われたゴミは、明らかに地元の人だちが捨てたものであり、島の環境問題を島の人がもっと考えなくてはいけないという皮肉な結果を露呈してしまいした。
最終日のオープニングアクトは、初出場の宮古島市立北中学校吹奏楽部。並み居るプロミュージシャンが参加する「美ぎ島ミュージックコンベンション」で、中学生らしさを遺憾なく発揮した演奏を見事に成し遂げました。
さまざまなアーティストのライブのサポートや、夜の部を中心に「美ぎ島ミュージックコンベンション」へ参加していた、琉球ホリックジャムセッションズが遂に昼の部へと初参戦。
いつになく緩くのんびりと極上のライブが始まると、その旋律にのせてペインティングアーティストのトム・レイズがライブペイントするパフォーマンスを魅せ、そこへ瘋癲のMCMILIとB-BANDJが即興で彩りを
添えました。
さらに琉球ホリックジャムセッションズの真髄にして、「美ぎ島ミュージックコンベンション」ならではの贅沢なセッションが披露されてゆきます。「格好いいオジサン」ことカノウタカシ@サーカスが、ゲストボーカルとして加わって円熟の歌声を聴かせたかと思うと、盲目のギターリスト・田川ヒロアキがネックを上から持つ独特の演奏法で超絶美技のセッションに入ったり、キーボードを椎名純平が取り華麗なボーカルで唸らせてくれました。
そんな贅沢なライブの締めは、ゲスト参加したミュージシャンに加え、山崎まさよしも飛び入り参加してのスペシャルな大セッション。飽きることのない2時間にも及ぶステージを存分に楽しませてくれました。
(田川ヒロアキ:宮古島野外セッション)
(椎名純平:宮古、写真1…)
続いて登場したのは、アルゼンチン生まれの沖縄系二世・大城クラウディア。さえずるような麗しき歌声を麗らかに届けてくれました。
「お帰り~」と迎えられた宮古島・城辺出身の砂川恵理歌。名曲「一粒の種」を切々と歌い上げる姿に、穏やかな強さと感動を与えてくれました。
(砂川恵理歌:美ぎ島ミュージックコンベンションin宮古島 2009)
雷撃のように襲いかかる鋼の調べが吼え猛る、SOIL&"PIMP"SESSIONSの圧倒的なデスジャズに、嵐のような狂乱のライブパフォーマンスで震えました。
夕闇が迫る中、ステージにEGO-WRAPPIN'が登場すると、会場は一瞬にして独自の世界観が広がるジャズの世界へと一変し、誰もが酔いしれました。
やがてすっかり日も落ち、ライトが灯った会場に、熱くアコースティックギターが響き、玲瓏と歌い上げる秦基博が魅せます。
3日間に渡って繰り広げられた、夢のような「美ぎ島ミュージックコンベンション」も遂にファイナル。
満を持して始まったOrquesta De La Luzの心地よいラテンのリズムが、宮古島の夜空に今年も刻まれてゆきます。豪華なゲストボーカルが次々と招かれ、birdが山崎まさよしが熱いステージに花を添え、サプライズゲスト・宮沢和史の登場に会場が大きく湧き上がりました。
亜熱帯の夜を彩る圧巻のラストは、すべてのアーティストとオーディエンスが一体となって、熱く揺れる興奮の坩堝に燃え、「美ぎ島ミュージックコンベンション」はここにグランドフィナーレを迎えました。
(Orquesta De La Luz:天国そして楽園)
今年のミュージックコンベンションは、前年を大幅に上回る40組以上のアーティストが参加する、宮古島史上最大ともいえるハッピーなライブとなり、出演アーティストのすべてを網羅するレポートとして駆け足でお届けしました。
宮古島マジックともいえそうな飾らぬ開放感と、ありえないような奇跡の連続を、全身全霊で訪れたすべての人々に届けてくれたGENTAさん。そして「らぶとぴーす」に賛同して素晴らしいパフォーマンスで楽しませてくれたたくさんのアーティストと、それを全力で支えるアットホームなスタッフの想いは、本当に音を楽しむことが大好きなんだと強く伝わってきました。
本当にありがとう、GENTAさん!
◆美ぎ島ミュージックコンベンションIN MIYAKO Island 2009
HP http://www.music-convention.com/
BLOG@GENTA http://musicconvention.blog101.fc2.com/
【前編】はコチラ
『美ぎ島MUSIC CONVENTION IN MIYAKO ISLAND 2009』の収益の一部は、宮古島の環境自然保護を目的とした、美ぎ島募金へ寄付されています。
http://www.kagisuma.jp/
(文+写真+編集:モリヤダイスケ)
昨年に引き続きオープニングアクトを飾ったのは、宮古島出身の砂川たかゆき。純朴な人柄があふれるアコースティックなステージが展開されました。
これでもかと照りつける熱く強い日差しの中で、永坂寿@THE SHIMA-BANANAが、ねっとりと揺れる調べを威風堂々と奏でます。
現役の女子高生ガールズユニット・パニパニガールズが、キュートで元気な魅力をはじかせながら、宮POP(宮古島ポップス)を歌い踊ります。
(パニパニガールズ:楽しかったぁ~!!)
石垣島出身のライブバンド、NOSE WATER。時にコミカルに、時にカッコいい、パフォーマンスで会場を魅了してくれました。
(ボーカルのマスト/☆★☆ 鼻水記 ☆★☆:イベント会場)
(ベース・ヘンザン/平キング珍道中4:美ら島 music convention)
三線の美しい音色にのせて、艶やかに宮古民謡を歌い上げる川満七重。これぞまさに正統派オキナワンスタンダード。
エモーショナルなヒップホップグループ、瘋癲(FU-TEN)のズミなリリックが、南国・宮古島に小気味よく
響きわたります。
(瘋癲"FU-TEN":fu-ten in miyako island)
伸びやかなボーカルと心地よいギターが奏でるwyolicaの素敵なグルーヴが、優しく柔らかくステージを包み込みます。
(wyolica:待ちきれない!)
一転、ご機嫌なサルサバンド・centralが登場すると、会場は一瞬にして陽気なラテンのリズムに支配され、楽しげに誰もが揺れていました。
宮古島から発信するクイチャーミュージックの雄・下地暁は、宮古伝統のクイチャーを織り込んで大いに盛り上げます。
(下地暁:美ぎ島 MC 2009 出演)
ここまで2日目の出演アーティストを慌ただしく一気に紹介してきましたが、この日のトリはもちろん。この人、山崎まさよし。
四の五の語るまでもなく、今年も宮古島に待ちに待ったこの瞬間がやって来ました。GENTAさんが用意してくれた贅沢な「らぶとぴーす」にあふれた幸せを噛みしめるように、ライブの申し子・山崎まさよしのステージに、14時過ぎからおよそ6時間に渡る「美ぎ島ミュージックコンベンション」の熱気が最高潮をむかえ、会場全体が猛烈に素敵なライブに酔いしれました。
第三日 2009年5月31日(日) 晴れ 川満漁港グラウンド特設ステージ
やっぱり晴れた「美ぎ島ミュージックコンベンション」最終日。晴れすぎといっても過言ではないほどの空の下、スタッフと観客の有志によるクリーンアップ大作戦がイベント開始前に行われ、会場周辺の川満漁港の清掃活動で大量のゴミが集まりました。場所柄、観光地ではない地元色の強いエリアで拾われたゴミは、明らかに地元の人だちが捨てたものであり、島の環境問題を島の人がもっと考えなくてはいけないという皮肉な結果を露呈してしまいした。
最終日のオープニングアクトは、初出場の宮古島市立北中学校吹奏楽部。並み居るプロミュージシャンが参加する「美ぎ島ミュージックコンベンション」で、中学生らしさを遺憾なく発揮した演奏を見事に成し遂げました。
さまざまなアーティストのライブのサポートや、夜の部を中心に「美ぎ島ミュージックコンベンション」へ参加していた、琉球ホリックジャムセッションズが遂に昼の部へと初参戦。
いつになく緩くのんびりと極上のライブが始まると、その旋律にのせてペインティングアーティストのトム・レイズがライブペイントするパフォーマンスを魅せ、そこへ瘋癲のMCMILIとB-BANDJが即興で彩りを
添えました。
さらに琉球ホリックジャムセッションズの真髄にして、「美ぎ島ミュージックコンベンション」ならではの贅沢なセッションが披露されてゆきます。「格好いいオジサン」ことカノウタカシ@サーカスが、ゲストボーカルとして加わって円熟の歌声を聴かせたかと思うと、盲目のギターリスト・田川ヒロアキがネックを上から持つ独特の演奏法で超絶美技のセッションに入ったり、キーボードを椎名純平が取り華麗なボーカルで唸らせてくれました。
そんな贅沢なライブの締めは、ゲスト参加したミュージシャンに加え、山崎まさよしも飛び入り参加してのスペシャルな大セッション。飽きることのない2時間にも及ぶステージを存分に楽しませてくれました。
(田川ヒロアキ:宮古島野外セッション)
(椎名純平:宮古、写真1…)
続いて登場したのは、アルゼンチン生まれの沖縄系二世・大城クラウディア。さえずるような麗しき歌声を麗らかに届けてくれました。
「お帰り~」と迎えられた宮古島・城辺出身の砂川恵理歌。名曲「一粒の種」を切々と歌い上げる姿に、穏やかな強さと感動を与えてくれました。
(砂川恵理歌:美ぎ島ミュージックコンベンションin宮古島 2009)
雷撃のように襲いかかる鋼の調べが吼え猛る、SOIL&"PIMP"SESSIONSの圧倒的なデスジャズに、嵐のような狂乱のライブパフォーマンスで震えました。
夕闇が迫る中、ステージにEGO-WRAPPIN'が登場すると、会場は一瞬にして独自の世界観が広がるジャズの世界へと一変し、誰もが酔いしれました。
やがてすっかり日も落ち、ライトが灯った会場に、熱くアコースティックギターが響き、玲瓏と歌い上げる秦基博が魅せます。
3日間に渡って繰り広げられた、夢のような「美ぎ島ミュージックコンベンション」も遂にファイナル。
満を持して始まったOrquesta De La Luzの心地よいラテンのリズムが、宮古島の夜空に今年も刻まれてゆきます。豪華なゲストボーカルが次々と招かれ、birdが山崎まさよしが熱いステージに花を添え、サプライズゲスト・宮沢和史の登場に会場が大きく湧き上がりました。
亜熱帯の夜を彩る圧巻のラストは、すべてのアーティストとオーディエンスが一体となって、熱く揺れる興奮の坩堝に燃え、「美ぎ島ミュージックコンベンション」はここにグランドフィナーレを迎えました。
(Orquesta De La Luz:天国そして楽園)
今年のミュージックコンベンションは、前年を大幅に上回る40組以上のアーティストが参加する、宮古島史上最大ともいえるハッピーなライブとなり、出演アーティストのすべてを網羅するレポートとして駆け足でお届けしました。
宮古島マジックともいえそうな飾らぬ開放感と、ありえないような奇跡の連続を、全身全霊で訪れたすべての人々に届けてくれたGENTAさん。そして「らぶとぴーす」に賛同して素晴らしいパフォーマンスで楽しませてくれたたくさんのアーティストと、それを全力で支えるアットホームなスタッフの想いは、本当に音を楽しむことが大好きなんだと強く伝わってきました。
本当にありがとう、GENTAさん!
◆美ぎ島ミュージックコンベンションIN MIYAKO Island 2009
HP http://www.music-convention.com/
BLOG@GENTA http://musicconvention.blog101.fc2.com/
【前編】はコチラ
『美ぎ島MUSIC CONVENTION IN MIYAKO ISLAND 2009』の収益の一部は、宮古島の環境自然保護を目的とした、美ぎ島募金へ寄付されています。
http://www.kagisuma.jp/
(文+写真+編集:モリヤダイスケ)
Posted by あんちーかんちー編集室 at 09:00│Comments(0)
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