あんちー かんちー　沖縄・宮古島から発信のウェブマガジン！

『ブットゥルー!! ～宮古島ぴゃーすぱい物語～』、いかがでしたでしょうか？。沖縄方言の中でも難解といわれる、宮古口(みゃーくふつ：宮古の島言葉)もちりばめられた内容なので、簡単に宮古口の解説(意訳)などをしておきたいと思います。まずは、タイトルから。。。

ブットゥルー
市井でも諸説あるようですが、宮古では単にブットゥルーと呼ぶと、スバブットゥルーを意味するようです。さらにスバブットゥルーを紐解くと、湯がいたソーメンを野菜やツナ缶などと一緒に炒め合わせた、ソーミンチャンプルー(正確にはソーミンタシヤー)のことに。
ただ、このスバブットゥルーの場合、やや炒めたソーメンのでんぷんが溶け、ねちょっとしたイメージ？。本来、ブットゥルーと呼ぶ調理法の料理は、ンムクジプットゥルー(芋葛をだし汁で溶き、好みの食材を入れてフライパンで焼いた、半流動ゲル状の沖縄料理)を示すことが多いので、その意味からは少し近いかもしれませんが、近年ではあまり使われなくない単語のひとつ。

ぴゃーすぱい
「豚もおだてりゃ木に登る」を地で行く人のこと(意訳)。

大和（やまと）
本土、内地の事。特に年配の方がよく使う"日本"を表す単語。

あがんにゃよーい
大変、ビックリした時に思わず発する感嘆詞。「あがんにゃ」

しょじょ
主に島のオバァが使う単語。性的交渉が未経験の女性という意味に限らず、若くて清々しい女性といったニュアンスで使われる。


【登場人物】
よめ：平良かな　23歳
ごく普通の二人は、ごく普通の恋をし、ごく普通の結婚をしました。でも、ただひとつ違っていたのは、ダンナ様は宮古島の長男だったのです。
島のとってもディープで濃ゆい特有の文化にもまれつつ、必殺技の愛想笑いを駆使して乗り切ろうとするも、さまざまに失敗談を繰り返す、なーんも考えることなく、結婚して内地から宮古島へと嫁(き)てしまった愛すべき天然系の主人公の宮古嫁。

長男：平良航平　22歳
一度は島から出たいと季節工として本土に渡り、現地で見初めたカワイイ年上女を、口八丁手八丁でゲットして、平良家の長男だからと宮古島に戻って来た。
ちなみに、髪型のセミアフロはオシャレではなく、天パーだったりする。



おばぁ　72歳
本名は平良カニメガ。表でも、裏でも、よきにつけ、悪いにつけ、平良家のすべて取り仕切るキーパーソン。しかし、そのマイペースな言動のインパクトは、まさにメガ級！。




※この物語はあくまでもフィクションであり、実在の人物及び、団体とは一切関係ありません。

【作者紹介】
.aizfactory(アイズファクトリー)
フリーのイラストレーター
岐阜県出身(1998年来島)。
宮古嫁（因みに次男嫁）で、小学４年（♀）と３歳児（♂）の母。



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(作画＋原案：.aizfactory　補文＋編集：モリヤダイスケ)