2010年10月19日
第1回宮古牛まつり

宮古島市制5周年を記念するとともに、宮古牛のブランド確立周知を目的とした、消費拡大イベントとしてカママ嶺公園にて、初めての「宮古牛-みやこぎゅう-まつり」が盛大に開催されました。このお祭りの一番の目玉といったら、なんといっても宮古牛の無料試食会。会場にはオープン前から長い長い行列が出来ていました。

午前10時。「宮古牛まつり」の開催セレモニーがカママ嶺公園で始まりました。開催実行委員長の開会の挨拶や、来賓の祝辞、テープカットなどが行われているにも関わらず、早くから詰めかけたたくさんのお客さんは、無料で宮古牛を味わえる試食ブースの前で、長~い列をいくつも作ってひたすら始まるのを待っていて、残念ながらセレモニーは祭りの関係者と報道以外には、まったくといっていいほど見向きもされていませんでした。

しかし、そんな中。この牛まつりにあわせて誕生した宮古牛のキャラクター「モーヤ」のお披露目がありました。宮古島市のイメージキャラクター「ミーヤ」に比べると地味ないでたちですが、ほぼ人型なので機動性が高くミーヤの3倍は機敏なようです(赤くないけど)。
特設ステージではイベントの幕開けに、川満の棒踊りと下地原ぬクイチャーが披露され、いよいよ皆さんお待ちかねの宮古牛の無料試食が始まりました。

宮古牛の試食には、焼肉、ハンバーグ、串焼き、牛汁が用意され、どれも出来たそばからどんどんと提供されて行きますが、無料の二文字の魅力は大きく、行列は減るどころかどんどん増え続け、会場を埋め尽くすほどに。
今回の試供されている宮古牛は、各ブースごとに食される牛の登録書が掲げられており、宮古総合実業高校が育てた牛が使われているようでした。この登録書は牛の戸籍のようなもので、牛種や誕生日をはじめ指紋ならぬ鼻紋や、曾祖父の牛まで遡れる血統や、食べた飼料などの情報がさまざまに記載されています。このシステムのおかげで安心して宮古牛を食べることが出来るんですね。

大注目の宮古牛試食以外にも、農業系のブースがいくつか出店されており、その中に牛まつりの直前に発売されたばかりの「宮古島んま牛(ウス)の牛汁三昧」も並べられていました。宮古牛と宮古味噌を使った牛汁のレトルトで、宮古島市とJAおきなわ、コープおきなわ、沖縄ホーメルが共同開発した商品です。
動物ふれあいコーナーでは、仔牛、仔豚、仔ヤギ、ウサギ、ヒヨコとミニ動物園のようなボリュームに、子どもたちは大喜び。楽しげに動物たちとふれあっていました。

牛にちなんだゲームアトラクションも行われ、牧草を刈りまとめたロールラップを転がして速さを競ったり、牛の鳴き声のコンテストなどが行われました。
ちなみに宮古牛の試食は串焼きが最速で12時前に売り切れ。焼肉とハンバーグも13時前には終了。牛汁もその後すぐになくなり、17時のイベント終了を待たずに目玉の宮古牛の試食は終わってしまいました。さすがに早く終わりすぎのような気がします。無料の試食を見越してなのか会場に飲食ブースが少なく、午後からやって来た人たちは宮古牛どころか、なにも食べるものないというちょっと残念な状態になっていたようです。

もりだくさん過ぎる内容の牛まつりの後半は、愛×愛、重ちゃん、シャーカによるライブステージにくわえ、高校生の創作ダンスパフォーマンスも披露されました。
平成の大合併によって誕生した宮古島市が5周年ということもあり、7月のマンゴーまつりを皮切りに、10月には体験工芸村まつりと宮古牛まつりが開かれ、そして31日には第1回エコアイランド宮古島マラソンと、市制記念の行事がさまざまに行われました。

イベントの最後を彩るのは、牛をまるごと1頭プレゼントするという破格の商品。当たったのは酪農家の女性でしたが、賃貸マンションとかのひとりもんとかだったら、この牛はどうなったんでしょうかね。
どことなく課題もいろいろとあった気もいたしますが、島の名産を核としたイベントとして盛り上がっていたのは事実なので、来年以降も継続してより楽しめるイベントに進化していってくれたらと願っています。
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Posted by あんちーかんちー編集室 at 09:01│Comments(0)
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